ボケとツッコミで心療内科の勉強が出来る!?ヤングキング連載中の「マンガで分かる心療内科」第1巻の感想です。
ネットで話題になった「ロリコンはどこから病気なの?」で有名な本作。
「おとなの1ページ心理学」と共に漫画で楽しく心療医学を学べるという優れ物です。
かなりコメディ要素高めですが(^^;
というかむしろそれが面白くて人気なんですよね?。(Amazon速攻で売り切れましたし)
雑誌とネット連載両方行ってますが、エピソードはそれぞれから幾つか抜粋して収録されています。
掲載順も違うので所々セリフも変わってるようですね。
うつ病、ED、小児性愛など様々な精神疾患を面白おかしく解説してるので実に分かり易いですよ。
感想は続きからどうぞ。
カラーページで巨乳の女医さんとミニスカナースが登場して本編への期待を高まらせますが、これをそのまま信じるとガッカリするのであしからず(^^;
本編は表紙の心理士の療と看護師のあすながメインキャラです。
初っ端から「読者サービスです」とぶっちゃけてるのでウケますね。
最初の話は心療内科という医療部門とそこで扱う精神疾患という病状について解説があります。
精神疾患とはいわゆる心の病気の事を指し、心療内科・精神科はそれを治療する部門なのです。
肉体の怪我や病気とは違い目に見えにくい病状が多いので他の分野より詳しく知られておらず、どちらかというと患者に対しマイナスイメージを持たれ易いのが特徴ですね。
しかし精神疾患は5人に1人が掛かっていると言われるほどメジャーな病気なのです。
例えるなら戦隊ヒーローで1人が精神疾患に掛かってるくらいの割合ですw
確かに最近の戦隊モノは男3:女2ですから1人あぶれてしまいますよね(^^;
という訳で精神疾患は誰でも掛かる病気であり、治療によって治るものだという事をまずは知る必要があります。
この後様々な内容の症例をテーマに療先生とナースのあすなが話し合います。
精神疾患の主な原因は生活環境にあり、他人との付き合いや境遇や仕事の成功・失敗などが左右してストレスとなり発症する事が多いようです。
精神疾患に掛からないコツとしてストレスを溜めない事はもちろん、良いストレス発散方法やレジャー等で気分転換をする事が大事ですね。
しかし一番大事なのはうつ病などの精神疾患に掛かった時に自分一人で悩まず医者に相談する事が最も重要です。
心の病気は医者に診て貰おう事を躊躇う人が多く、またそれが病気である事に気付かない人も少なくありません。
深刻な悩みは人に相談する事が第一であり、心療内科・精神科はそれを治療する為にある事を覚えておいて下さい。
まぁ、本編はほとんどあすなのボケに対し療先生がツッコミを入れるコメディ形式になってますけどねw
時々読者サービスシーンもあざとく挿入されます♪
それにしてもこのナース、頭の中身がかなりアレだな・・・(^^;
そしてネットで話題になった「ロリコンはどこから病気なの?」という話も収録されてます。
恐らくこれで本作を知った人も少なくないでしょう。
各言う私もそうです。
ちなみに精神医学では小児性愛をペドフィリアと言います。
ロリコンはロリータコンプレックスの略であり、ロリータは元は映画のタイトルですしね。
それで具体的にどこからがペドフィリア扱いされるのか、何故か今回異様に張り切ってる療先生が読者に質問を出します。
日本の法律では大人は18歳未満との性交渉を禁じていますが、精神医学の分野ではまた区分けが違う模様。
一見全部アウトのように思える選択肢ですが、アメリカの診断では
13歳以下の子供との性交渉のみを病気と診断しているそうです。つまり、
14歳の中学生とエッチしてもロリコンではない!という事ですね(^^;
これは素晴らしい考え方だと思いますwww
さらに性交渉でなければ、
13歳以下の女の子と手を繋いだり、
キスしたりしても精神医学的にはセーフ!という事になります。
これには男性ギャラリーも大盛り上がりになってましたw
でもさすがに↑のような男が13歳以下の女の子と一緒に居たらそれだけで性的なプレイと思われそうですよね(^^;
あと精神医学的にセーフでも条例や社会倫理的には完全アウトですのであしからず。
残念な事に小児性愛に治療法はほぼ皆無のようで、警察の御厄介にならないよう自重するしかないようです。
あ、ちなみに
「複数の児童との性的興奮を引き起こす空想が、反復して持続する事」も小児性愛と認定される一つになってるそうです。
まぁ、これだと大半の人がアウトになりますよね(^^;
さらに続いてED(勃起障害)についても取り扱っており、そこでも興味深いデータが見れます。
EDには身体的理由と精神的理由に分けられますが、精神的理由の患者はある共通点が見られると言います。
それは
普段二次元に性的興奮を抱いてる人との事!
二次元のイラストやコミック・アニメばかりでオ○ニーしてると三次元の女に興味が無くなってしまうように、現実の女性とエッチする際に二次元との違いに性的興奮が湧かなくなってしまう傾向があるそうです。
三次元は二次元と違い相互間の取り引きを求められますからね。
これの治療法は簡単で普段から三次元にも興味を持つ事だそうです。
まぁ、それを諦めて二次元の世界に没頭する人が世の中には多いのですがね(^^;
後半は主にうつ病について扱っています。
うつ病って症例の特徴上一般人には中々理解されない事が多いですが、これは立派な精神疾患であり精神医療で治る事を理解して欲しいです。
うつとは無関係のあすな看護師に療先生が幾つか質問を出し、その結果でうつの診断が可能な簡易テストもあります。
心因性のうつはストレスが原因になる事が多く、最近は若い人のうつも増えて来てるそうです。
私の身近にもうつ病に掛かってる人が居るので他人事ではありませんね。
裏表紙にはうつの人にやってはダメな事も描かれており、励ます事が逆に相手を追い詰めてしまう模様。
うつの人は何事もマイナスに考えてしまう傾向にあるようで、安易なアドバイスよりもちゃんとした診療を受けさせる方が良さそうです。
患者の割合としては女性より男性の方が多く、仕事に対し責任が強過ぎてストレスを溜め込んでしまい発症するケースが多いそうです。
女性は感情を豊かに表現する能力に長けており、男性はそれに乏しいのも理由の一つのようですね。
ストレスを溜め込まないコツは大袈裟に笑ったり怒ったり泣いたりする事も良いそうですよ。
その為男性は女性化願望が強いようで、あるアンケートでは男女共に女性の方がメリットがあるという結果が多かったそうです。
まぁ、確かに大人の男性が幼女に手を出したら即タイ?ホですが大人のお姉さんが美少年に手を出してもむしろ喜ばれますしね
海外ではそれで結構捕まってるけど(^^;
あ、でも中には教え子と結婚までした女教師も居るとこの前テレビでやってました。
うつ病は病気ですので治療薬があり、抗うつ薬を処方する事である程度改善されます。
症状によって「SSRI」などが使われ、療先生がその効果をキャバクラを例に分かり易く解説してくれますよ。
他にも「SNRI」や「NaSSA」などがあるそうです。
残念ながら「SIRI」という薬は無いそうですがw
しかし薬というのは個人差があり、完全に治療出来るものではないのはどの病気でも同じですね。
また薬には副作用がありますので自己判断では決して飲まず、医者に相談してから服用するようにとの事です。
療先生が言うにはうつの人は現状把握能力に優れてる傾向があり、その事でもうつかどうか診断出来るそうです。
物事をマイナスイメージに捉えがちな為、普通の人が自分に都合の良いように考える事でも冷静に分析出来る訳ですね。
それはつまり頭が良くてクールな人ほどうつに掛かり易いと言えます。
まぁ、確かにあすな看護師のような性格なら誰もうつにはならないでしょうしね(^^;
これはあくまで一つの基準に過ぎないので絶対そうとはもちろん言えませんが。
物事をネガティブに考えてばかりだとうつになる可能性が高く、プラスのイメージも忘れてしまったり気付かなかったりする事も多い為悪循環に陥るケースもある模様。
暗い考え方ばかりだと何事も悪い方向に向かってしまいますからね。
何事もポジティブに考え、楽しかった思い出や面白かった事を思い出すだけでもうつの予防になるのでオススメします。
最後の読者サービスシーンが出た所で第1巻は終わりです(^^;
うつ病についてはHP掲載の漫画でさらに詳しく解説されてます。
http://yucl.net/mangaこの辺は次巻収録予定のようです。
コメディシーンが実に面白く、あすな看護師と療先生のボケツッコミが絶妙で笑ってしまいますね?。
それでいてちゃんと心療内科についても学べるので良い漫画ですよ。
読者サービスも考えてくれてますしね♪
HPでいつでも気軽に漫画が読めるので試し読みしてからコミックス買うのもありです。
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