和人と成恵に子供が出来ました♪2日間で出来るだけ漫画レビューする・2冊目。
月刊少年エース連載中の丸川トモヒロ「成恵の世界」第11巻の感想です。
『成恵と和人の間に赤ちゃんが生まれました!? 「てとら」と名づけられた少女はすくすく成長し…。成恵ワールドの成立の秘密も徐々に明らかになってゆきます。』(Amazonより)
2009年は丸々休載だったのでまた間が開いてしまった本作ですが、まだまだ続いていますのでお忘れなく(^^;
さて2年振りの新刊はなんと中学生の和人と成恵に赤ちゃんが誕生!
そして和人と丸尾が並行宇宙へ迷い込んでしまうという大冒険スペクタクル(?)となっております。
合星国(アバロン)の誕生の秘密も明らかになって益々白熱するザ・ワールド・オブ・ナルエ。
感想は続きからどうぞ。
今巻の導入部分となる話ではウェイトレス姿の成恵が見れます。
文化祭の喫茶店で着る衣装ですが、これにより後輩男子からモテまくる成恵です。
当然和人はヤキモチ焼きまくり、挙句の果てにラブレターまで貰ってしまい気が気じゃありません。
初期の頃は宇宙人と呼ばれて敬遠されていたものの、和人と付き合ってからはすっかり明るく交流的な性格になった為に男女問わず人気が高いようですね。
でもやっぱり成恵は和人が好きであり、モテるようになっても相変わらずバカップルっぷりを周りに見せつけてましたよ♪
そしてここからが今巻の本章。
蛇の卵として銀河系連盟が調査していた遺物(エビデンス)が姿をくらまし、成恵達の前に現れて驚くべき騒動を巻き起こします。
卵を預かった和人ですが、それが翌朝には孵化して女の子の赤ん坊が現れます。
しかもその子は周囲の人の記憶を操作してなんと和人を父親にするのでした!
家族にも全く疑われる事なく自然と溶け込んだ赤ちゃんに戸惑いを隠せない和人は成恵に相談。
赤ちゃんを見て思わず
おっぱいをあげなきゃと考えたようですが、さすがに中学生の胸からは出ませんよねw
機族の鈴達に相談すると彼女が遺物である事を知らされ、機族と人間の両方からなる高次元の存在である事が解ります。
さらに遺伝子は和人と成恵の両方を受け継いでおり、実質二人の子供と同じのようです。
これには和人も成恵もさすがに慌てふためいてました。
中学生で親になってしまうんですからパニクるのも当然ですよね?(^^;
ましてややるべき事をやらずにですから和人としてはやるせない話ですw
子供を「てとら」と命名した成恵達は子育てと学生生活の両方をこなす破目になります。
当然の如く周りからは誤解されまくりですが、それでも何とか理解して貰って丸尾や八木の力を借りて娘を育てる和人達です。
と言ってもてとらは普通の子供とは違い、1週間で小学校低学年程度まで成長。
ほとんど手の掛からないうえ日中は鈴が面倒見てくれるので子育ての苦労は余り経験する事は無かったようですね。
まぁ、その分鈴が苦労したようですが。
四号ちゃんも久しぶりだな?♪
父親が和人なだけに娘のてとらもやっぱり四号ちゃんが好きなようです(^^;
てとらの内部人格はa,b,cの三つから構成されてる模様。
蛇が何の目的で彼女を和人と成恵の傍に置いてるのか非常に気になります。
早く成長した為に常識が欠けてるてとらですが、問題はその能力にあります。
てとらは人間や機族の記憶を操作出来るだけでなく、時空を超越して事象を改竄する事が出来るようです。
機族のように肉体を変化させる事も出来、攻撃力も匹敵するかそれ以上に感じます。
しかも破壊した物体を一瞬で元に戻す事も出来るから恐ろしいです。
父と母の為に皆が幸せの世界を作ろうと考えるてとらですが、それを鈴がたしなめ起こってしまった出来事を変えてはいけないと教えてあげるのでした。
鈴は良い育ての親ですね?。
お陰でてとらにもかなり好かれてるようですよ。
そして一応母親の成恵はというと、てとらに和人を奪られたと感じてヤキモチ焼いてました(^^;
まぁ、まだまだ好きな子と二人きりでいたい年頃ですからね。
挙句の果てにお店の中心で愛を叫んで赤っ恥を掻く成恵ですw
バカップル、ココに極まれり!
後半はアバロン誕生編とでも言いましょうか。
アバロンの歴史を知る為に香奈花のプレディメで勉強会を開いていた成恵達ですが、なんと和人と丸尾が突然消えてしまう事態に陥ります。
二人が跳ばされた先はどうやら並行宇宙のようで、そこで八木の小説そっくりの物語を体験する事になる和人達です。
アバロンの惑星緑日の戦いをなぞりながら元の世界に帰る方法を探す和人はそこで自分達の逆の名前を持つトゥザクとエウランと出逢います。
丸で自分と成恵のように惹かれ合うトゥザク達に共感を覚えた和人は滅びゆく惑星から二人を救うべく奮闘。
しかし気を失った際にまた別の並行世界に跳ばされてしまうのでした。
トゥザク達の世界に戻らなければと思った和人は並行宇宙の成恵と八木に相談します。
そこで人と人を繋ぐ絆が無数にある並行世界への道標になると教えられた和人は自分の世界に戻り、てとらの力を借りて再びトゥザク達の世界へ行きます。
トゥザク達の世界は並行世界であり、和人達の世界の過去とも繋がってるようですね。
向こうの世界で結ばれなかった二人が今の和人と成恵の関係へと繋がってるのでしょう。
別れた後のトゥザクの行き先がこの巻の冒頭に繋がってると感じました。
あくまで並行世界なので和人達の世界のアバロンの歴史は変わりません。
こちらの世界ではトゥザク達は助からなかった事になってるようです。
しかしやはり二つの世界は繋がっており、向こうで和人が行った事でこちらの未来が変わった模様。
一色即発だった銀蓮とアバロンの関係が少しだけ改善されたようです。
巻末にはいつものオマケ劇場があります。
今巻の並行世界ネタに合わせて丸尾がモテモテになる話です(^^;
でも可愛くて素直なデレ八木を見て目が覚めたようですねw
独特なSF設定が非常に面白い本作ですが、徐々に謎が明らかになって来た感じがします。
新キャラ・てとらも登場してまだまだ盛り上がりそうですね。
次巻はまた数年後になりそうなので気長に待ちたいと思います。
ってかいつの間にか連載開始から10年経ってるのね。
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