前作「藍より青し」はアニメ化して第1期、第2期とも大人気でしたねぇ?(^^;
ヒロインの葵ちゃんは年度毎のアニメキャラ部門で第2位を取る人気っぷりでした。
その作者・文月晃が満を持して贈る最新作!「海の御先」!
期待大でお届けしますよぉ?(^^;
「この島で、僕は君を好きになる。」
「『藍より青し』の文月晃が贈る、新たなる恋愛物語。」
「遥か南海の孤島を舞台に、運命と伝説の恋愛物語が幕を開ける・・・」
「後藤 凪は、東京から遥か遠く離れた南の島『奥津島』で、鳴海 雫と出会う。彼女に『海の御先』へと案内された凪は、そこで足を滑らせ海へ落ちてしまうが、雫は身を投げ出して彼を助けたのだった。そして、彼はやがて彼女の島での『役割』を知る。雫は島の神『龍神』に仕える『御先の巫女』だった・・・。」
オビの紹介文が多いなぁ?(^^;
他に「終わらない少年少女のジュブナイル」なんてのもあります。
いわゆる純愛ラブストーリーにHラブコメディを足したような感じの漫画です。
前作「藍より青し」もそうでしたね。
美少女ゲームの泣きゲーに近い印象を受けると思います。
(私は美少女ゲームやらないので詳しくは分かりませんが・・・)
<登場人物>後藤 凪:主人公。東京から「奥津島」へ引っ越してきた男子高校生。引っ越したその日に雫と知り合う。純朴で気さくな好青年だが、何故か美少女とオイシイ目に遭いやすい(^^;母親が奥津島出身の事が後に重大な事件の切っ掛けとなる・・・!?
鳴海 雫:メインヒロイン。奥津島で暮らす女子高生。初めて出逢った凪には優しく明るく振る舞うが、彼が奥津島の住人となるや否や急に冷たい態度を取るようになる・・・。恵みをもたらす海の「御先の巫女」。
南雲 火凜:凪の引っ越し先の隣に住む女子高生。勝ち気で怒りっぽいが根は優しく天真爛漫(ツンデレ?)。不用心な性格が災いして凪に裸や下着姿を見られ捲っている(^^;料理が得意。繁栄をもたらす火の「御先の巫女」。
御剣 そよぎ:眼鏡ッ娘。雫達と同じ学校に通う女子高生。厳格で自他共に厳しく責任感・使命感が強い。余所者の凪を嫌っているが・・・?(男嫌い?)関節技が得意(^^;守りを司る風の「御先の巫女」。
南雲 凜音:火凜の妹。赤ほっぺの小学生眼鏡ッ娘。凪には人懐っこく「兄ぃ兄ぃ」と言って慕うが、基は引っ込み思案な性格らしい。
南雲 ヤエ:通称“おばぁ”。火凜達の祖母。普段は温和だが「御先の巫女」に関しては指導役として厳しく接する。
如月:凪達が通う高校の担任。チビッ子女教師(^^;遅刻魔で調子が良く、しょっちゅう凪にちょっかいを出してはからかっている。
ヒロイン3人は胸が大きく、凜音と如月先生が小さい系です(^^;
ジャンル分けすると雫がやまとなでしこ系、火凜が幼馴染み系、そよぎが委員長系、凛音が妹系、如月先生がロリ系ですねぇ?。
以下ネタばれ。<第1話>冒頭のカラーページは雑誌掲載時のまま、フルカラーで収録されています。
(雑誌掲載時も読みましたが、何週間も前から楽しみに待っていただけに感動も一押しでした(^^;)
フェリーで15時間掛け、「奥津島(おきつしま)」に到着する主人公・凪。
東京から来たようですが、都心よりずっと厚いようです。
・・・よって季節は“夏”という事が分かります。
(実在の「奥津島」では滋賀県の「大島(おおしま)・奥津島(お“く”つしま)神社」が有名ですね)
凪は着て早々、“海の御先”の場所へ行こうとしますが・・・。
その時風が吹いて、隣の少女の麦わら帽子が飛んできます。(パンチラ付き
)
その少女・雫に“海の御先”の場所を尋ね、案内して貰う事になりました。
お互い同い年の17歳だと知り、話が弾みます。
雫に長い時間歩かされ、思わずバテてしまう凪・・・。
しかし彼女に応援され(今度は胸チラ
)、最後まで頑張ります(^^;
ようやく辿り着いた先は、絶景の断崖!
眼前に水平線が広がる隠れた名所でした。
(単行本裏表紙にはそれがカラー写真風に載ってます)
“海の御先”に大満足の凪。
しかしその時また風が麦わら帽子を運び、凪はそれを思わず掴もうとして・・・。
なんと崖から海へ転落!
十数メートルの高さから落ちた凪は身体が動かず、溺れてしまいます。
意識が遠のく中で見たのは、自分を助ける為に海に飛び込んだ雫の姿でした・・・。
そして雫の人工呼吸で意識を取り戻す凪。
凪はキス
されてしまった事に動揺しますが、当の雫はそんな事はお構い無しに、涙を流して凪の無事を喜びました(^^;
<第2話>水に濡れた為、前半部分は常に半透けの雫です(^^;
泣きじゃくる雫に抱き付かれた凪は彼女の大きな胸の感触を堪能
するのをやめ、自分の無事を彼女にアピールします。
ようやく安堵し、思わず気が抜ける雫でした(^^;
一方、凪は自分の不注意で危険な目に遭わせた事を反省・・・。
しかしそれを雫は全く気に留めずに語ります。
「もし死んだのなら それが私の運命だったんだよ」
雫は凪に島に伝わる“龍神”の伝説を教えます。
それは、海の御先に舞い降りた龍神が島の娘と恋に落ちる話・・・。
その後も2人は島の事や都会の事で話し合いました。
・・・どうやら雫には島から都会へと出て行った友人達が居たようですが、今ではもう連絡も久しいようです。
雫は島に「観光」に来てくれた凪に感謝しますが、その凪は・・・?
とそこに島の住人が来て雫に挨拶をします、「雫様」と!
雫と別れ際凪はまた会えるか聞きますが、雫の返答は・・・?
<第3話>・・・サブタイトルの“凜”が“凛”に誤植されてるけど気にしな?い(^^;
引っ越し先に付いた凪はちょうど一緒に住む予定の父親から電話を受けますが、急遽「一人暮らし」になってしまいます(^^;
身の回りの世話はお隣さんに任せてあると知り、目線を隣の家に移す凪。
するとそこには、室内で着替えをしている下着姿
の少女・火凜の姿が!(笑)
島に火凜の悲鳴がこだまします(^^;
隣家の主・南雲ヤエこと“おばぁ”に挨拶する凪ですが、隣に座る火凜らは非難の嵐が飛びます。
凪が帰った後も火凜は男の子が隣家に住む事になった事に不満を立てますが、おばぁは本当に“男の子”だった事に内心穏やかではない様子で・・・。
するとそこに帰って来た妹・凜音に着替えを覗かれた事をグチる火凜ですが、逆にカーテンも閉めずに窓際で着替えをしていた事に呆れられてしまいます。(そりゃそうだ(^^;)
一方、凪も幸先の悪さに不満を立てますが、昼間の雫との事を思い出して心を沈めます。
そこに凜音が夕飯の誘いに来ますが、凪を一目見て何か感じる物があり・・・?
・・・初めは単に一目惚れしたのかと思いましたが、どうやらちょっとそう単純じゃないようです。
多分、一目で凪が“龍神”である事を見抜いたんだと思います。火凜の手料理を堪能した凪は少し、彼女と歩み寄れました。
自宅の屋上のテラスから海を眺めて凪は、これからの生活に胸を膨らませます。
すると2階の火凜の部屋の明かりが点き、そこに風呂上りのバスタオル+パンツ
姿の火凜が(^^;
再びヒンシュクを買ってしまいました(笑)
(今回は×首は描かれてなかったけど、「藍青」でも描く時は描かれてたから多分時間の問題でしょう(^^;)
<第4話>何故か凜音に起こされる凪(^^;
・・・妹キャラの役割を分かってますねぇ?、作者が(笑)
朝食をご馳走になる凪の目の前に、再びパンツ一丁
で室内を走り回る火凜が(^^;
登校中弁明し続ける凪ですが、火凜は聞く耳持ちません(笑)
そんなこんなで辿り着いた所は小中高合わせて16人の小さな学校でした。(内、高校7人)
17人目の生徒となる凪は職員室に行く途中、謎の少女もとい幼女(^^;に体当たりされてしまいます。(パンツ丸出し
)
しかも遅刻した原因を凪のせいだと言う彼女は蹴るわ殴るわの暴挙を取ります。
思わず反撃する凪は彼女の頭をぶちますが・・・、
「ぶ ぶったなぁ・・・ 父さんにもぶたれた事無いのに」
の名セリフを吐かれます(^^;
しかしなんと彼女が教師・如月先生である事が発覚するのでした!(笑)
場面は変わって教室・・・。
如月先生は転校生の凪を紹介します。
すると生徒の中に雫の姿を見つける凪は声を掛けますが・・・?
「知らない 私はあなたの事なんて何も知らない」
「・・・お願いだから話し掛けないで」
<第5話>雫に冷たくあしらわれてしまった凪は、体育の時間中じっと雫を見つめます。
・・・雫、ブルマ姿ですけど(^^;
凪は先生を肩揉みしながら雫の事を聞こうとしますが、如月先生も赴任したばかりでよく知らない模様・・・。
休み時間に火凜に呼び止められた凪は校舎裏で、何故か先程の行動を咎められます。
「彼女はね おいそれと話し掛けちゃいけない存在なの」
するとそこにクラスメイトのそよぎが登場!
凪に雫との関係を問い質しますが、凪は彼女の上から物を言う態度に素っ気無い返事をします。
そよぎと小声で話を続ける火凜に腹を立てた凪は思わず彼女の肩を掴んでしまいますが、それをそよぎが逆に凪の腕を捻って取り押さえます!(怖ッ)
それを遠くから静かに見守る雫・・・。
雫の姿に気付いたそよぎはナギを放し、火凜と共に校内へ。
1人取り残された凪は訳が分からないままです。
<第6話>初登校からヘトヘトの凪(^^;
家に帰り着いた所に凜音が散歩のお誘いをします。
夕暮れの涼しい時間帯の島を歩くと、海岸線に辿り着きました。
そこで凪は浜辺で水浴び、もとい“禊”をしている火凜を見つけます。
服は肌襦袢一枚切り(^^;
水に濡れているので身体にぴっちりくっついてます。
昼間のそよぎの乱暴を代わりに謝る火凜ですが、凪は大して気にしてない様子。
しかし謎だらけのこの島に疑問を持ってる事を素直に打ち明けます。
「ねぇ ナギ あんた神様って信じる?」
火凜に問われて思わず引き気味の凪・・・(^^;
疑問の答えが知りたければ今度あるお祭りに来いと火凜は言いますが・・・?
<第7話>早朝、如月先生に起こされお祭りへと誘われる凪。
「早く起きないといけない事しちゃうぞぉ?」(^^;
「ナギ お前意外といい物持ってるなぁ」(オイオイ)
密祭・“龍神祭”へと向かう2人・・・。
やって来た神社にはほぼ老人ばかりが居ました。
余所者に冷たい視線が飛びます・・・(^^;
古代民俗学を専攻していた先生から島の伝説を再び聞き、龍神に仕える“巫女神”の存在を知ります。
太鼓が鳴り響き、神社から出て来た巫女神の正体は・・・何と雫!
その姿に凪は息を飲みます・・・。
巫女神の別称は“御先の巫女”。
その役目とは島に災害が起きた時、神の怒りを鎮める為に自らの命を捧げる“人柱”だったのでした!
その為、島の住人にとっては“御先の巫女”は神に等しい存在として崇められているという・・・。
凪は島に来てからの数々の謎の意味を理解したのでした。
<第8話>雫に続いて登場したのは、何と火凜とそよぎ!
彼女らもまた御先の巫女だったのです。
島の人々に続き、龍神の加護を受ける2人・・・。
「どうして島の人になっちゃったの?」
雫はそっと凪に問います・・・。
凪は雫達の立場を理解しましたが、納得が行かない様子です。
(現代日本で神に身も心も捧げるなんて考え方は、中々理解し難い事でしょうね)
悩み考える凪の所に手伝いをしていた凜音が現れ、夜にまた来るようお願いします。
そして夜、凜音に誘われ服を着替えた凪におばぁがある質問をしました・・・。
しばらくして・・・、おばぁの前に雫、火凜、そよぎがやって来ます。
そしておばぁは彼女らにある人物を紹介するのでした。
<第9話>それは今期転生した“龍神”!
つまり彼女らが仕えるべき存在となる人間です。
その人物とは・・・何と凪!
これには一同唖然とします(^^;
しかしおばぁは確信を持って凪を“龍神”の生まれ変わりと見ます。
その理由というのは、凪の母親がかつて奥津島の御先の巫女だった事、巫女からはほとんど女児しか生まれない事(雫達がそう)、巫女から生まれた男児こそが龍神の生まれ変わりとされている事、そして先代の龍神が崩御した日こそ凪の生まれた日である事・・・。
(これ程の偶然が重なればもはや必然でしょうね)
おばぁは雫達を改めて龍神・凪に紹介します。
「恵みをもたらす海の巫女 鳴海 雫」「繁栄をもたらす火の巫女 南雲 火凜」「守りを司る風の巫女 御剣 そよぎ」凪が帰った後、おばぁは火凜達に御先の巫女の使命を諭します。
「お前達は龍神の寵愛を賜るよう心身を注ぎ奉仕するよう務めよ」!
当の凪は龍神として何をすれば良いか全く分かってませんが(^^;
次巻は雫が凪の家に「お泊まり」宣言!?(^^;
まさに美少女ゲーム的展開ですねぇ?(^^;
第1巻からすっ飛ばしてます。
ですがこれは純愛系ですのを忘れずに。
おばぁが言った「心身を注ぎ奉仕するよう務めよ」は恐らく、“そういう意味”(^^;でしょうが、凪はそんな事をするような人間ではありません!
そこが物語を健全かつ複雑化させるキーポイントでしょうね。
果たして凪は龍神としてどう行動するのか?
次巻を乞うご期待下さい。
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コメント
ファー助
ご挨拶が遅れてしまって、申し訳ございませんでした。
漫画のレビューが細かく書かれていて、作品の面白さ、購入の参考になる文章で読み応えがあります。
リンクを貼って下さってありがとうございます。僕のブログの方にも貼らせて頂きました。
改めまして、よろしくお願い致します。
2007/10/10 URL 編集
0時
ご来訪、ありがとうございます(^^)
リンクまで貼って頂いて、こちらこそよろしくお願い致します。
漫画の感想を細かく書くのは中々大変ですが、これを読んだ人が作品に興味を持ってくれれば幸いですね。
余り知られてないけど面白い漫画というのは沢山あるので、私がお勧め出来る物を少しずつでも多くの人に知って頂ければと思っています。
2007/10/10 URL 編集