既刊本レビュー。
今回は「ドラゴンクエスト 幻の大地」第2巻の感想です。
漫画版「幻の大地」の戦闘描写において特徴的なのがゲーム中にもある特技が頻繁に出て来るのと、なにより迫力のある攻撃魔法に付きます。
同じくドラクエ漫画の「ダイの大冒険」だとメラゾーマで人一人を焼き殺せるくらいの威力でしたが、本作だとメラミでそれが可能です(^^;
これはスタッフの一人が破壊力のある派手なシーンが好きという事で、ゲーム中の威力よりかなり大げさに描かれてる為のようです。
そのお陰もあって戦闘シーンではかなり白熱したバトル展開が見られるのが良いですね。
その辺にも注目しつつ続きから感想をどうぞ。
暴れ馬・ファルシオンを捕まえたボッツとハッサンは手柄を立てた褒美にレイドック王との謁見を許されます。
ちなみにゲームではそのまま馬車としてファルシオンを連れて行きましたが、本作で連れて行くのは「ラーの鏡」を手に入れてからです。
王に幻の大地について訊ねるボッツですが、その詳細を知る事は出来ませんでした。
そして王宮兵士としてラーの鏡を探す旅が始まります。
途中ハッサンの大工イベントをこなして辿り着いた場所はダーマ神殿のある筈の巨大な崖穴。
そこで足を踏み外した二人は幻の大地に真っ逆さまに落ちてしまいます。
落ちてる間は非常にゆっくり降りて行くようですね。
ダーマ神殿の廃墟に降り立ったボッツ達は地図を拾って(?)近くの港街へ向かいます。
DS版では最初から二つの世界の地図を持ってましたが、SFC版では上の世界はシェーナで地図を購入し、下の世界はダーマ神殿で手に入れるようになっていたのです。
サンマリーノに辿り着いたボッツとハッサンですが、何故か街の人からは姿が見えません。
しかしどうやらキズブチは見えるようで、ふくろに入れてた為世にも珍しい空飛ぶブチスライムが誕生してしまいます(^^;
毒エサ事件を簡単に消化してますが、DS版ではサンディの名前がメラニィに変更されてましたね。
やっぱりドラクエ9と被るからでしょうか?
街中をパニックにする中、本作でボッツ達はココでテリーとニアミスします。
ゲームだと後半まで出番が無いので早めに登場させたようですね。
謎の女性・ミレーユに助けられたボッツ達は彼女に誘われるまま街の外にあるグランマーズの館へ向かいます。
見たまんまの魔法オババのグランマーズですが、実は見た目以上に凄い人物のようです。
特に「セバスの兜」を手に入れる時にそれが分かります。
このあと二人はミレーユに案内されて「夢見のしずく」を取りに南の洞窟へ向かうようになる訳ですが、SFC版ではココでミレーユが戦闘に参加してくれなかったんですよね?。
代わりに薬草10個くれましたが、DS版ではAIで回復役として加わってくれたのでかなり楽でした。
ちなみにグランマーズの頼みにずっと「いいえ」と答えてるとミレーユが付いて来なくなります。
ミレーユの性格はゲームよりちょっと口が悪いのが特徴的(^^;
異性から受ける好意に鈍感で、本作では読者サービス係として所々裸になるシーンがあります♪
でも基本は大人の淑女と言った感じですね。
夢見の洞窟で「ブラディーポ」と戦う事になるボッツ達。
ザコ敵のヘルホーネットを華麗に倒すあたりレベルアップしてるのが伺えますね。
ブラディーポとは魔法合戦になり、二人が怪我をすればミレーユがホイミで回復、ルカニで守備力を下げられればスカラで上昇と熱い展開が繰り広げられます。
さらにヒャドでブラディーポを凍らせるシーンは圧巻の一言!
ダイの大冒険ならマヒャド級の迫力の描写が拝めます(^^;
設定として本作の魔法は「使う者の命の力を削る」という特徴があります。
精神力だけでなく生命力も消耗するようですね。
人間もモンスターも仲良く暮らす事が出来ると信じている優しいボッツは旅人を食べたブラディーポに怒りを爆発させ、敵を一刀両断して洞窟を後にします。
そういえばゲームでは「星のかけら」を使えばブラディーポを混乱させられるんでしたね。
私は何を勘違いしたのか「星のかけらで混乱を治せる」と間違って覚えていて、次のホラービースト戦で使ってました(^^;
そして無事姿が見えるようになったボッツ達は再びサンマリーノへ。
途中でハッサンのイベントを挟みつつ、一同はレイドックへの船旅に出ます。
ココからはテリー外伝。
最強の剣を探すテリーは酒場での情報を基にサンマリーノ東の森へ向かいます。
なんでも「死のどれい」が群れをなして住んでおり、近くの村から貢ぎ物を出させてるとか。
テリーはそこで人質となって貢がれそうになっていたビビアンと出逢い、彼女を助けてしまいます。
なんでも顔が姉に似てたからだそうですが、そんなに似てるか??(^^;
ビビアンが死のどれいに捕まって助けようとするテリーですが、不意を突かれて逆に捕まってしまう破目に。
気絶してる間ガンディーノで姉と離れ離れになった過去を夢に見るテリーですが、ゲームとは違い魔物使いの王に無理矢理さらわれたという設定になってます。
テリーの性格はゲームと同じくニヒルなイケメン野郎ですね(^^;
でもコメディシーンとかもあって楽しめます。
ゲーム中では戦士と武闘家の特技を併せ持つバトルマスターのテリーですが、本作では盗賊の鍵開け技術や攻撃魔法も使えるなど原作以上に万能キャラです。
ちなみにSFC版では武闘家の職業は未習得になってましたね。
牢屋から簡単に脱出したテリーはこの一件に黒幕が居ると推測。
敵の大将の影に「おどる宝石」が隠れているのを突き止め、一刀両断して死のどれい達を呪縛から介抱します。
イオラでどれい達を吹き飛ばすシーンがまた凄まじいですよ。(イオナズン級でw)
ムドーを倒すまでのゲーム前半部分は比較的丁寧にストーリーが描かれてます。
細かいサブイベントもしっかり挟んだりとキャラの心理描写を重点に置いてるのが分かりますね。
ダンジョン攻略はあっさり進め、その分ボスとのバトルで大ゴマを使って迫力を出してるのも良い構成だと思います。
またゲームには無いテリーの外伝ストーリーなども時々あるので非常に面白いです。
ボッツ達の仲間になる前は何をしていたのかが詳しく分かりますよ。
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コメント
名無しさん
やっぱり魔法って隙が多い割に一派ち逆転の威力があった方が盛り上がりますしね。TRPG等ではそんな扱いですし。
2010/03/06 URL 編集