既刊本レビュー。
今回は「ドラゴンクエスト 幻の大地」第5巻の感想です。
今巻からムドー戦です。
ゲームでは間髪入れずに二連戦な為多くのプレイヤーを全滅に追いやった事でしょうが、DS版では完全二回攻撃ではなくなっていたので逆に敗北した人の方が少ないような気がします。
攻略法もハッサンの正拳突きと炎の爪のコンボ攻撃が広く知れ渡っていますしね。
SFC版が発売された頃はネットで攻略法を調べるなんて出来なかったので今より遥かに難易度が高かったと思います。
私が最初にプレイした時もやはり一回は全滅しました。
そういう苦労した思い出があるからこそ今年リメイクされた本作をより楽しくプレイ出来ましたよ。
感想は続きからどうぞ。
ゲントの村への途中で魔物の群れに襲われたボッツ達ですが、自らを神の子と名乗るチャモロによって助けられます。
チャモロの性格はホントゲームと真逆ですね(^^;
またゲームでは精霊ルビスがチャモロにお告げをして神の船を借りられましたが、漫画では村の長老の試練に合格したら借りられるという提案になってます。
さらにチャモロは長老に命じられて無理矢理ボッツ達に同行させられる事に。
ミレーユやバーバラといった女の子には優しいチャモロですが、男共にはとにかく口の悪い事この上ありません。
挙句の果てに自分こそがリーダーに相応しいとボッツに勝負を持ち掛けます。
ムドーの島に到着した一行。
ココでゲームと同じくバーバラが離脱しますが、漫画ではその理由がよりハッキリと描かれています。
この時バーバラを引き止めたのってルビスなのかな?それともバーバレラ?
ゲームでは特に言及されなかった黄金の竜ですが、漫画ではバーバラ本人という設定になってるのです。
ドラゴラム的な呪文なんでしょうかね??
バーバラと共にキズブチも船に残る事になり、ゲームと同じく四人でムドーとの戦いに挑む事になります。
肝心のリーダーを決めるテストは統率力の高さで判断する事になり、ハッサンとミレーユに指示を出してより効率良く敵を倒せた方が勝ちとします。
ボッツが直接攻撃のみで時間を掛けて魔物を倒したのに対し、チャモロは呪文連発と真逆の戦法。
華麗に敵を退治して得意がるチャモロですが、結果はボッツの方がリーダーに相応しいという判定でした。
まぁ、ゲームでも攻略中のダンジョンで呪文連発なんてしてたらあっという間にMP切れしますからね。
さらにチャモロは仲間を楯にするというしてはならない事をした為、三人からリーダー失格を言い渡されます。
その事に反発したチャモロはパーティを離脱。
得意のバギを連発しながら一人で洞窟を進んでいきます。
しかし案の定MPが切れ、そこをムドーの配下の「デビルアーマー」に襲われてピンチに陥ります。
そこをボッツ達に助けられてようやく自分の負けを認めるチャモロでした。
ゲームではザコ敵であるデビルアーマーが漫画では特別扱いになっており、この先何度も陰で暗躍するので面白いです。
洞窟を抜け、黄金の竜に乗ってムドーの城へと向かうボッツ達。
中は無数の魔物が待ち構えており、激しい死闘が繰り広げられます。
そして大広間に出ると、そこには驚くべき物が置いてありました。
自分そっくりの石像と対峙するハッサン。
そう、これこそがムドーに敗れた現実世界のハッサンの肉体だったのです。
過去の自分から逃げようとするハッサンにミレーユが一喝し、己の夢を現実にするよう強く訴えます。
その言葉を聞いてハッサンは石像を拳で粉砕!
次の瞬間、光に包まれたハッサンは失った記憶を取り戻します。
自分がサンマリーノの大工の息子という事を思い出すハッサン。
ココでボッツは初めて自分にも別の肉体と過去の記憶がある事を知ります。
取り敢えず自分探しの旅はムドーを倒した後ですね。
本物の魔王ムドーと再び対峙したボッツ達。
しかしまたもや不思議な力によって身体の自由を奪われます。
そして魂を肉体から解き放たれ、気が付くとボッツはライフコッドの家に居ました。
そこでターニアに起こされて目を覚ますボッツですが、今回は前と違ってラーの鏡があります。
ムドーの脅威に怯えてた頃の自分を思い出したボッツは勇気を出して仲間達の下へ駆け付け、皆と共に今度こそ魔王へ立ち向かいます。
まず最初はデビルアーマー戦!
中ボス並のデビルアーマーにボッツ達は苦戦しますが、チャモロのバギマで一発逆転を狙います。
って部屋の半分吹っ飛んだんだけどwww
バギですらバギクロス級なのにバギマではとんでもない威力ですね(^^;
そしてそれを喰らっても生きてるデビルアーマーが凄いです。
前座はココまでと言わんばかりにムドーが前に出て来、自らボッツ達の相手を始めます。
ゲームでムドーは前半に「火炎の息」、後半に「氷の息」を使って来てプレイヤーを苦しめますが、漫画では「ブレスアタック」という技を使ってボッツ達を苦しめます。
それに負けじとミレーユが爆発呪文・イオを発動!
凄まじい威力ながらもムドーにはまるで効いてません。
ココから漫画版の醍醐味。
唐突にムドーが自分が何故幻の大地を喰い尽そうとしていたのか語り出します。
人間の見る様々な「夢」には無限の力があり、魔物が人間に勝てないのはモンスターが「夢」を見ないからとムドーは言います。
ならば「夢」を喰ってしまえばいいと思い付いたようで、「夢」の力の象徴である幻の大地を取り込んだ事でムドーはとてつもない力を手に入れた模様。
その力は凄まじく、「夢」こそが人間の力の源である事をボッツ達は身を持って知る事になります。
喰った「夢」の力を全身に漲らせたムドーはドラゴンの姿に変身!
強烈なブレスアタックでボッツ達を吹き飛ばします。
ゲームでは音楽のみが変わりましたが、漫画の方は姿形も如何にも魔王と言った感じですね。
真の魔王の力に手も足も出ないボッツ達ですが、するとなんとハッサンが一人ムドーの前に立ち塞がります。
果たしてハッサンの考えとは!?
後半戦は次巻に続きます。
これでようやく半分レビュー終わりましたが、まだムドー戦終わってません(^^;
如何に作者が前半部分に力を入れていたかが分かりますね。
そのせいで後半は幾つかのエピソードがスッ飛ばされますがw
それでも重要なエピソードと白熱のバトル、キャラの心理描写とヒロイン達とのラブコメはしっかり描かれてるので非常に面白いです。
今巻ではチャモロとの確執が良かったですね。
漫画版ならではの個性的な性格のお陰でより存在感を増していましたよ。
仲間になってからは頼もしい限りで強力な攻撃呪文で皆を助けてました。
こういう面白い設定変更は個人的に好きなので良かったです。
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