続きが気になって仕方ない!別冊少年マガジン連載中の「進撃の巨人」第1巻の感想です。
私がこの漫画を知ったのは「もう、しませんから」で取り上げられていたのが切っ掛けです。
それで興味を持ち、店頭にあった試し読みを見て面白そうだと思って買いました。
(実際には試し読みした日は買わずに帰ったけど、続きが気になって仕方なかったので後日買いました(^^;)
作者は諌山創。
これが初連載のようですね。
新人のようで、初めに正直に言っておくと絵のレベルはまだまだ低い水準です。
荒削りで細かい所まで手が廻らないのが見て分かり、デッサンが狂ってたりしてる部分も少なくありません。
が!それを補って余りある圧倒的ストーリー構成力の高さが伺えます!
「巨人に挑む人類」という独創性溢れるテーマ設定もさながら、次々と襲い掛かる絶望に等しい惨劇についつい引き込まれてしまいます。
先が全く読めず、展開が巡るましく変わるのも実に面白いです。
感想は続きからどうぞ。
※一部グロいシーンがあります!
初めは平和な日常風景から始まります。
突如出現した巨人に人類の大半が死滅させられたものの、防壁を気付いてその中で暮らす事により100年間安全な生活が守られていた事により、人々の危機意識が薄れている様子が分かり易く描かれています。
その分、突如現れた大巨人よって平和が粉々に崩される光景が壮絶です。
防壁を意図も簡単に壊され、巨人達が街に侵入してパニックに陥る人類の恐怖がまざまざと伝わって来ますよ。
小さな人間は巨人の圧倒的力になす術も無く、ただ逃げるしかありません。
特に恐ろしいのが巨人が人間を食べるシーンですね。
手を、足を、頭を巨人に食われていくシーンがなんとも残酷で無情極まりないです。
主人公のエレンは目の前で母親を巨人に食われ、その胸に憎しみを胸にいつの日か巨人に復讐する日を固く決意します。
いつも怒ってばかりの母親をエレンが助けようとしたり、いつも言う事聞かない息子に母親が逃げるよう言うシーンが実に涙を誘いますよ(ノд`)
ハンネスがエレン達を連れて逃げた後、「俺が巨人に立ち向かわなかったのは俺に勇気が無かったからだ」と涙ながらにエレンに謝るシーンがまた切な過ぎますね。
いやはや、それにしても人が食べられるシーンというのはまたグロいな・・・。
惨劇から5年後、エレンと幼馴染のミカサとアルミンは長い訓練を経て街を守る兵士になります。
兵士は大きく分けて「憲兵団」「駐屯兵団」「調査兵団」の三つに分かれますが、エレンは一番危険な巨人と直接戦う「調査兵団」に志願するつもりのようです。
それぞれに各々思惑があるようですが、ここで紹介された10人が今後協力して巨人と戦う事になるのではないでしょうか?
わざわざ見開きで苗字付きでキャラ紹介してますからね。
今巻出番があったのは幼馴染で主人公より強いヒロイン・ミカサを始め、口が悪くて喧嘩っ早いジャン、優等生のマルコ、強がり怖がりのコニー、ちょっと変わり者のサシャくらいです。
他のキャラはどんな人物なのかまだハッキリしてません。
今後どのような活躍をするのか楽しみですね。
アルミンは体力が無い為戦闘には向きませんが、頭脳明晰のようなのでサポート面で期待したいです。
無表情ながらも常に幼馴染を心配してるヒロインがまた可愛いですね♪
気になる伏線としてエレンの家の地下室に何があるのか、エレンの父親は息子に何の注射をしたのかと幾つか提示されてます。
またミカサにも秘密があるようで、今後はエレンと彼女を中心に物語が動いて行きそうです。
そしてついに巨人との戦いが始まります。
しかも初っ端から超大型巨人というラスボス級の敵です。
因縁の宿敵相手にエレンは一歩も怯む事無く、憎しみを力に変えてその巨体に挑みます。
巨人の特徴として単純な生物ではないらしく、身体から熱を発したり超速再生したり瞬時に消えたり現れたり出来る模様。
唯一の弱点はうなじの部分で、そこを傷付けられれば絶命するようです。
その為戦いは必然的に肉弾戦となり、「立体機動装置」を使っての空中戦が繰り広げられます。
巨大な肉体を駆け登る戦闘描写がまた迫力がありますね?。
対巨人戦ならではの戦い方だと思います。
ゲームだと「ワンダと巨像」に近いものがあるかもしれません。
あと一歩で大巨人を倒す所まで行けたエレンですが、この巨人は通常とは違い知性があるようで直前に煙のように消えてしまいます。
仕方ないのでエレンは皆と共に他の巨人の討伐へ向かう事になるんですが、そこでまた惨劇が繰り広げられる訳ですよ。
巨大なうえ数の多い巨人に仲間達が次から次へと食べられていく光景がなんとも絶望的ですね・・・。
時に丸呑みされたり、時に腕や足を噛み千切られたり、時に頭を丸かじりされたりとグロテスク度の高さが半端無いです。
一度巨人に捕まってしまえばその腕力から逃れる術は無く、握り潰されて全身バラバラになっていく人間達が無力過ぎますよ。
通常ならばココで主人公だけが助かるんでしょうが、この漫画の凄い所はそんな普通の展開では満足しない所です。
なんとエレンも巨人に食われてしまいます!思わず「エッ!?これって死んだんじゃね!?」って目を疑いましたよ(^^;
そうでなくても腕や足を食べられてしまったのに。
まだ第1巻なのにいきなり主人公死亡(?)という大胆な展開に驚愕しました。
一体ココからどうやって助かるのかが気になって仕方ないです。
次巻はミカサ視点で話が進むようですが、どういう方向に持って行くかが問題ですね。
都合良過ぎる展開だけは止めて欲しいですが、ホントどうなるんでしょ?
久々に続きが読みたいと強く思う漫画でしたね。
もっと王道展開になると期待してますが、良い意味で予想を裏切られましたよ。
一体どういう逆転劇が用意されてるのか気になります。
本作の特徴の一つに詳細な設定が細部まで用意されてる所が良いですね。
エレン達が使う「立体機動装置」の解説が面白いです。
ストーリーの方も伏線が幾つかあったので、それがどう活かされるか見所です。
絵のレベルとグロい描写がある為で読者を選ぶ作品ですが、凄く面白いので興味ある方には是非お勧めします。
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コメント
munekin2
私も知人宅で雑誌で少し読みましたが70年代の少年マンガっぽい空気を感じましたよ。
私は『悪の華』の方を買いましたけどね。
2010/03/24 URL 編集
0時
これはちょっと衝撃的な漫画でした。
この先の展開が全く読めませんよ。
2010/03/27 URL 編集
エデン
2010/03/28 URL 編集