Dokiッ!で連載された田中ユタカ「初愛」の感想です。
我が神・田中ユタカ大先生の最新刊は超久々の純愛オムニバスストーリーです。
「ときめきエッチ」以来ですから実に7年ぶりとなります。
「愛人[AI-REN]」や「愛しのかな」のような長編ものも面白いですがやっぱりこういう読み切りこそが先生の原点だと思うんですよ。
そんな訳で今作は一話完結で様々なカップルの初体験及びラブラブエッチをテーマに描かれています。
「永遠の初体験漫画家」と称されるだけあって男女の初めてのエッチを初々しく甘々に映した話ばかりでオールドファン必見ですよ。
感想は続きからどうぞ。
本作のテーマは初体験という事で登場するカップルのほとんどが付き合いたて、ようやく初エッチしようかという仲です。
一組目のカップルはまさにそれで今日ついに初体験するという事で彼氏がコンドームを買いに行く所なんかもあります。
基本的に田中ユタカ先生の漫画は主人公のモノローグが多いですが本作も同様です。
彼氏の初体験に対する意気込みや実況が文字として表現される場面も多々あります。
お互いエッチの経験が無く処女と童貞だとわざわざ告白する所がなんとも初々しくて良いですね♪
エッチ描写は7年のブランクを感じさせないくらい昔と変わらずラブラブで濃密に描かれています。
キス一つとっても、おっぱいを揉むの一つとっても、おま○こを愛撫するの一つとっても肉体と心理の描写が濃厚で魅力的ですよ
挿入してロストバージンした後はそりゃあもう幸せそうな顔をする彼女が可愛いったらないですね。
見ているこっちが恥ずかしくなるくらい甘々なエッチシーンが良かったです。
二組目のカップルはネットのチャット仲間がリアルで初めて会ったその日に初体験というなんとも羨ましい設定ですw
エッチに興味津々ですぐにラブホテルに誘うメガネッ娘が可愛いですね♪
でもやっぱりエッチの時もメガネは外さないで欲しいな〜(^^;
まぁ昔から先生はメガネ外す派だから諦めてますが。
明るく楽しく初体験する所が今風で面白かったです。
三組目は友達だった女の子に恋人になるか友達のままでいるか決めるよう言われ、恋人になる選択を取る話。
友達からハッキリと恋人になるにはやはりエッチでしょうが、そこに至るまでには色んな切っ掛けが必要だと思います。
下手をすればこれまでの関係が壊れてしまう訳ですから不安はあって当然でしょう。
ただエッチしたからと言ってこれまでの関係性が無かった事にはならず、恋人になっても彼女は彼女のままだと分かる良い話でした。
痛みに涙を流して文句言いながらも好きな人の愛を受け入れる女の子が凛々しくて格好良いですね。
四組目は高校卒業したばかりの女子生徒と男性教諭という禁断の愛を乗り越えたカップルです。
彼女が在学中は手を出さず卒業するまで我慢した先生が立派ですね(^^;
成績優秀で優等生なメガネッ娘委員長が先生の前でだけ甘える所が可愛過ぎますよ♪
まぁやっぱりメガネは外すんですけどねw
先生と生徒じゃなくなってこれからは名前で呼び合おうとする二人が実に幸せそうでした。
五組目のカップルは田舎の幼馴染み同士。
初めはラブホで初体験を試みたものの緊張から失敗し、そこで二人は小さい頃遊んだ裏山に行って思い出に浸ります。
そこでいつからお互いを異性として意識し始めたか告白する事になり、彼女の前で初めて勃起した時の話をする破目になる彼氏が憐れでしたよw
それに対し彼氏を想って何度も何度もオナニーしたという女の子が清々しいですね。
想い出の山の中で青姦とは幼馴染みならではの初体験だと思います♪
六組目のカップルだけは異色で初体験は初体験でも女性の方はバツイチ。
幼馴染みのお姉さんで小さい頃から憧れていたようですが、悪い男と結婚したが為にDV受けて悲惨な目に遭ったようです。
彼女を幸せに出来る男は自分だけだと気付いてお姉さんを抱く青年の決意が現れてますよ。
初々しさとは違う熟し切った大人の色香を放つお姉さんが凄くエロティックでした
七組目のカップルは再び明るく楽しく初体験。
元気良くエッチに挑もうとする彼女が実に可愛いですね。
はしゃぎようから如何に彼氏を好きか分かりますよ。
でもやっぱり初体験は少し怖いようで泣いてしまいますが、それを彼氏が優しく接して不安を解消してあげます。
勇気を出していざロストバージンすれば身も心も幸せいっぱいに満たされ元気を取り戻す彼女です。
エッチに対する期待と不安を上手に表現した話だと思います。
八組目のカップルは初体験を済ませた後の様子が描かれます。
一度エッチしてしまえばあとはもう怖いものはないわけで、コタツに入りながらイチャイチャラブラブと好きな時に好きなだけエッチする彼氏彼女が羨ましいにも程がありますよ(^^;
これぞまさに浮かれバカップル!
出逢った時は彼女とこんな関係になるとは思ってなかったものの、世界で一番彼女に近しい人になれて幸せに思う彼氏の心情が伝わって来ます。
九組目のカップルは先輩後輩で年下な事にコンプレックスを抱く後輩が魅力的♪
子供扱いされるのが嫌で強がる所が少しツンデレっぽくて良いですね(*´∀`*)
それで初エッチしようとするもやっぱり怖くて、でも弱さを見せたくなくて強がってしまう彼女の自己嫌悪が分かります。
それに先輩が気付いて諭し、強がらなくても良いんだと泣いて喜ぶ彼女の笑顔が実に可愛いですよ。
この話だけ彼女のモノローグなのも面白いです。
ふっ切れて先輩にベタベタに甘える彼女がまた魅力的でした。
ちなみに1巻表記はありませんが作品自体はまだ続いています。
ただし雑誌連載分は既に終了しており、今後は携帯コミック「さきっちょパラダイス」で連載するそうです。
初々しいカップルの初体験を中心に描いたラブラブエッチな物語が面白かったです。
昔は学生同士が多かったですが今の御時勢からか本作は大人同士ばかりでしたね。
でもエッチシーンは昔と変わらず濃厚でラブラブばかりだから安定して楽しめましたよ。
やっぱり田中ユタカ先生はこういう恋人同士のエッチを描いた漫画が原点なんだな〜と改めて思いました。
実用性よりも精神的な満足感があるので何度も繰り返し読みたくなる作品ですね。
先生には今後もこういう漫画を描き続けて欲しいものです。
もちろん「愛人[AI-REN]」のような壮大なラブストーリーも良いですが、如何せん先生は作品の完成度に拘るからな〜(^^;
個人的にはこういう単発ものを頻繁に描いてこまめに発表してくれた方がより楽しめますのでね。
また7年待つのも嫌だしw
取り敢えずこの「初愛」はまだ続いてるので次巻を心待ちにしていますよ。
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