井上純一のweb連載4コマ
「中国嫁日記」第2巻の感想です。
中国人の女性・月(ゆえ)さんと結婚した日本のオタク・井上純一が自身の夫婦生活を綴った4コマ漫画です。
国際結婚による文化や言語の違いで起こる様々な誤解や勘違いを面白おかしく取り上げつつ、月さんの可愛さを自慢したいだけの作品という実態(^^;
今日は東日本大震災から丁度一年に当たりますが、今巻には震災当時ジンサンや月さんがどんな状況で地震に遭遇したかも収録されています。
非日常な毎日が続く中で愛を深めていく夫婦の絆が実に素晴らしいですよ。
また描き下ろしで月さんと付き合うようになってからプロポーズに至るまでの話が描かれています。
感想は続きからどうぞ。
2011年3月11日、ジンサンこと井上純一さんは自宅で被災したそうです。
余りの揺れに外に飛び出したそうで、揺れが収まってから部屋に戻るとあらゆる物が床に散乱していたそうな。
もちろん真っ先に心配したのは奥さんの月さんの安否ですが、如何せん電話が通じない為連絡が取れません。
その頃月さんは日暮里の日本語学校の授業中だったそうですが、生徒のほとんどが巨大地震を経験した事の無い留学生だった為学校中パニックに陥った模様。
必死に外に逃げ出した月さんですが揺れは尚も続き、不安で押し潰されそうになる中ただひたすらジンサンの事を想っていたというから泣けて来ますよ・・・。
その後月さんは近くの中華料理店に避難し、そこでようやくジンサンに電話が繋がります。
ジンサンは直接迎えに行く事を決意し、店の居場所を教えて貰ってiPhoneで居場所を調べて自転車で池袋から日暮里まで走ったそうです。
その道中の様子も詳細に描かれており、コンビニから商品が消えただとか夜中まで街が人で溢れかえっていただとか東京も相当大混乱だった事が分かりますね。
この時一番役に立ったのはアイフォンとグーグルマップだそうな。
ようやく月さんと再会出来たジンサンは一晩掛けて日暮里から池袋まで帰ったそうです。
ジンサンが迎えに来てくれた事が凄く嬉しかったと月さんの当時の様子からヒシヒシと伝わって来ますよ。
夫婦で離れ離れで被災して一時は死を覚悟したそうですから再会した時の喜びは計り知れないものがあった事でしょう。
震災直後に月さんはPTSDにかかって一人で眠れなくなってしまったそうですが、ジンサンと一緒に寝る時だけは熟睡出来たというから夫婦愛が満ちていますね〜。
落ち着いてからは被災した人々へ無料で同人誌を提供したり義援金を送った事が描かれています。
また中国語講師の王先生の様子も描かれており、旦那が銀座から埼玉まで7時間掛けて歩いて帰ったというから実に感動的ですよ。
多くの中国人講師が日本を離れる中でただ一人残った王先生の心意気は最早日本人そのものと言って良いでしょう。
こういう人達の力があったからこそ日本は前に進む事が出来たんだと思います。
震災でジンサンも月さんも凄く辛い想いをした事が分かり親近感が湧いて来ました。
上に四人姉が居る月さんですが二番目の姉の娘が凄い美少女な模様。
でも性格がかなり暗く変わり者のようで月さんは苦手なようです。
しかしジンサンはどこか日本のオタク女子染みてる彼女に凄く親近感湧いたそうです(^^;
絵を描くのが得意で将来ゲームを作る仕事に就きたいと考えてると分かり、元々ゲーム制作関係の仕事をしていたジンサンは是非日本でゲームを作って欲しいとお願いしてましたよ。
もっともそれには日本語を覚えなければダメですけどね。
日本の大相撲が大好きな月さん。
八百長問題で中止になった時はかなり凹んだようで、再び大相撲が再開して凄く喜んだ事が分かります。
日本人のジンサンより詳しいというから相当好きなようですね(^^;
ある日なんと関取の講義に列席するチャンスが訪れ、琴奨菊と話が出来た月さんはもう舞い上がるほど嬉しかった様子。
写真もいっぱい撮ったそうですが、全部ニコニコ笑顔だったというからまさに至福のひと時だった事でしょう。
しかもそのすぐ後に琴奨菊が大関に昇進したというからすっかりお気に入りになったようです。
中国旅行編では旅行した事ないという月さんの両親にジンサンが人生初旅行をプレゼントします。
瀋陽から飛行機に乗って九寨溝へ行き絶景を眺めたり、黄龍で何時間も山登りしたりと慌ただしいながらもかなり充実した旅行だった事が分かりますよ。
月さんの父親は70代だそうですが一番体力があり、何時間歩いても平然としていたというから凄いですね。
逆にオタクのジンサンは運動不足でメタボ気味の為かなりキツかったと分かりますw
また中国ならではの問題点や不満点なんかも旅行で味わったそうな。
成都では赤ちゃんパンダがかなり可愛かった模様♪
しかし間近で見てみると顔が凄く怖かったそうで、まんま熊だったとジンサンは語ります(^^;
一番興奮したのは北京の万里の長城だったそうですが、高所恐怖症の月さんは余り楽しめなかったようですね。
大変だったのは一人で月さんの両親を毛沢東の遺体が安置されている記念堂まで案内した事で、中国語がほとんど分からない為アイフォンを頼りになんとか連れてった様子が描かれてますよ。
苦労した甲斐あって義理の両親に大喜びされて今でも感謝されてるそうです。
他にも面白いエピソードがいっぱい収録されています。
描き下ろし番外編では月さんと付き合う事になってからプロポーズに至るまでの経緯が描かれています。
勤めてるゲーム会社の社長に結婚を決めるなら浪費癖のある女は要注意とアドバイスされたジンサンは最初月さんがお金目当てで結婚しようとしてると思ったそうな(^^;
そこでその真意を確かめるべく、月さんと海南旅行する事になったようです。
南の島でバカンスに興じる月さんの水着姿が眩しいですね
月さんは結構巨乳だというからジンサンが羨ましくなってしまいますよ(*´д`*)=3
月さんとの旅行で気が付いた事は変な所で無駄遣いに厳しく、無意識に値段の高いものをおねだりしてしまうもののジンサンの言う事にはちゃんと従うという点でした。
ちょっと変わってるけど凄く面白くて可愛い月さんにジンサンはすっかり夢中になってしまい結婚を決意したそうです。
しかし月さんによるとジンサンのプロポーズはかなり冴えないものだった模様。
中国ではベタベタな甘いプロポーズが好まれるそうで日本人特有の遠回しな言い方は全然ロマンティックじゃなかったそうです。
それを知ったジンサンは結婚3年目に同じ場所で再度プロポーズをやり直し、バラの花束と指輪をプレゼントしたというから律儀ですね。
でもそれが月さんは凄く嬉しかったようでボロボロ涙を零して喜んだと言います。
3年経って出逢った頃よりずっとラブラブなジンサンと月さんが実に羨ましいです♪
オマケカードにはくるねこ大和とのコラボ漫画が記載されています。
月さんもくるねこにハマったようで携帯ストラップまで付けるほど好きになったそうな。
でもそれを例の二番目の姉の娘に奪われてしまったと分かりますよ(^^;
今回も日本語を間違えたり勘違いしたりする月さんが面白かったです。
国際結婚ゆえに生まれがちな言葉の壁や文化の違いを分かり易く描いていて読みやすかったですよ。
また震災でジンサンと月さんがどのような苦労をしたか分かって興味深かったです。
非常事態にこそ夫婦の絆が強く結ばれて二人はお互いを思いやる事が出来たのでしょう。
日本に残って講師を続けている王先生と旦那さんも素敵だと思いました。
旅行編では苦労しながらも義理の両親に楽しんで貰おうとするジンサンの気遣いが見て取れました。
3年目に再びプロポーズをやり直す所がまた格好良かったです。
今後とも二人にはラブラブでいて欲しいですね。
関連記事:
中国人のお嫁さん・月さんがメッチャ可愛い!「中国嫁日記」第1巻
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コメント
あ
2012/03/11 URL 編集
名無権兵衛
2012/03/11 URL 編集
名無権兵衛
2012/03/11(日) 22:25 | URL | あ #lVvWyN7E[ 編集]
↑
何でお前らってみんな名前欄が「あ」なんだ?
2012/03/12 URL 編集
名無権兵衛
2012/03/12 URL 編集
名無しさん@ニュース2ちゃん
2012/03/12 URL 編集
名無権兵衛
個人の人間性はまた別、ということですね。末長くお幸せに。
2012/03/16 URL 編集