既刊本レビュー。
今回は森永みるく「GIRL FRIENDS-ガールフレンズ-」第2巻の感想です。
イヤ?、読み返してみると改めて本作が如何にこれまでの百合作品を超えているかが分かりますね。
あっこを好きになってからのまりの心理描写が切な過ぎてこっちが泣けて来ますよ（ﾉ∀｀）
悩めば悩むほどあっこへの想いは募り、エッチな事まで妄想し出すまりが非常に可愛いです♪
しかしそれは同時に自分の気持ちが普通じゃない、これは実らない恋だと再認識する事になるんですよね。
二人に近付く男の影も出て来てまりの恋は波乱に満ちて来ますよ。
感想は続きからどうぞ。
酔った勢いであっこにキスをしてしまったまり♪
後日激しく後悔し、それ以来あっこに挙動不審な態度を取ってしまいます。
彼女の唇を意識しまくって顔を真っ赤にするまりが可愛いですね?。
それをあっこは自分が酔った勢いでまりに酷い事してしまったのではと勘違いしてしまいます。
あっこに屋上に呼び出されて指摘されたまりは思わず自分からキスした事をバラしてしまいますよ。
それを聞いてあっこは友達同士のキスはたまみん達と良くするから別に気にしてないと返事をします。
遊びのキスと捉えられてひとまず不安が解消するまりですが、それは逆にあっこにしたキスが本気だった事を自覚する切っ掛けになってしまったようです。
あっこに女友達のする挨拶みたいなものと思われた事を残念がり、どうしてそう思ったのかまりは再び悩み出します。
初めはあっこが小動物的な可愛さの為と考えるも、杉さん達と王様ゲームする事になった際たまみんにキスされそうになって思わず拒否してしまった事でなんか違うと感じ始めます。
ちなみにたまみんの唇は杉さんが美味しく頂きました
杉さんは酔うと脱ぎ上戸のキス魔になるようですね。
この二人は十年後くらいにエッチする仲になりそうだな?（＾＾；
杉さんは銀座魔性系、たまみんは秋葉原腐女子系と全く正反対のタイプですが、こういう友達関係の方が長く続く事が多いんですよね。
二人が普通にキスしてるのを見て自分も変じゃないと思い込もうとするまりですが、あっこの初体験話が出て来た事でまりの心に大きな波紋が起きてしまいます。
自分に内緒でこっそり話してるのを盗み聞きしてしまったまりの心は激しく揺らいでしまい、明らかに落ち込んでる様子が見て取れます。
あっこが今もその男を好きなんじゃないかと思ったり、自分の知らない誰かに抱かれるあっこを想像して泣いてしまいますよ・・・。
その結果、まりは初めて学校をズル休みしてしまいます。
心配するあっこの電話やメールに出る事も出来ず、一人枕を濡らすまりが切ないですね?。
胸の痛みだけがまりの心を何度も襲い、何故こんなにも悲しいのか分からずにただただあっこの事を想うシーンが涙を誘いますよ（ﾉ∀｀）
そして勇気を振り絞って家電に掛けてくれたあっこと会話し、それだけで心が明るくなった事を自覚して今すぐ彼女に会いたいと思うようになります。
まりはあっこに恋してる事を認め、彼女と過ごす日常により幸せを感じるようになるのでした。
ココからまりの片想いは仕切り直しとなる訳です。
恋してると自覚するのとしないのでは大きく違いますからね。
まりともっと仲良くなりたいと思う気持ちと今のままでも十分幸せという気持ちが葛藤し合い、あっこの言動一つ一つに一喜一憂するまりの心理描写がより濃く描かれる事になります。
ちなみにココから乳首も解禁されました
カラーでお見せ出来ないのが残念です（＾＾；
まりのお風呂シーンもあってこの回はサービス満点でしたね。
あっこを好きな事を認めたまりですがまだまだ悩みは尽きません。
彼氏が出来てそっちを優先するくのちんをあっこが呆れてるのを見て、自分はあっこに何を求めてるのか、あっことどういう関係になりたいのか考え始めます。
相変わらずあっこが男に抱かれてる所を想像をすると落ち込みますが、自分がその相手になりたいとまでは中々辿り着けない模様。
それを強く意識させたのはすっかりオタク化してしまったたまみんでした。
たまみんの
女の子同士のセックル本を偶然見てしまったまりｗｗｗ
これにより自分があっこに対してそういう事をしたいと思ってるのかと考えるようになり顔を真っ赤にして恥ずかしがります。
切っ掛けは人それぞれだと思うけど、まりはまたドギツイのから女同士のエッチを知る事になりましたね（＾＾；
このせいで益々あっこを意識するようになったまりは彼女に触れられる度に身体を熱く火照らせますよ♪
そんな中、まりはあっことのデート中にたまみんの彼氏を紹介される事になります。
しかしなんとその男が件のあっこの初体験相手だったから大問題です！
まぁ、真相は未遂であってあっこはまだ処女なんですけどね。
合コンで酔い潰れた所をお持ち帰りされたものの男が飲み過ぎで勃たなかったそうな（＾＾；
お互いあの時の失態を思い出したくないようで、まりとたまみんにバレないよう口裏を合わせようとします。
でもそれが逆にまりの心を揺り動かし、あっこが男に抱かれたという嘘の事実に完全に捕らわれてしまいますよ。
ココからのまりの暴走が切な過ぎて胸に突き刺さりますね?。
激しい嫉妬心が彼女の心を蝕み、結局自分があっこの一番になる事は出来ないと何度も繰り返し思い悩んでしまいます。
あっこと生まれたままの姿で触れ合いたいと考える自分に自己嫌悪し、彼女を好きで居る事に辛くなってしまうまりです・・・。
そんな中、まりに付き合って欲しいと言って来る男が現れるから大変です。
自暴自棄になったまりは思わずOKしてしまい、意外な形で彼氏が出来てしまいます。
あっこへの想いを諦めて普通の恋をしようと思ったようですが、明らかに無理し過ぎですよね。
小学校の時の知り合いとはいえ大して好きでも無い男なのでまりは興味を抱く事が出来ず、適当な態度を取っていた事があっこにバレて咎められてしまうまりです。
あっこはまりが彼氏出来た事を自分に話してくれなかった事に嫉妬していたせいもあってつい言葉が悪くなってしまったんですよね。
せめて彼氏との初デートを成功させようとヘアメイクしてあげますが、逆にそれがまりの想いを追い詰める結果になってしまいます。
自分の気持ちを知らずに無責任な事を言うあっこにまりは悲しくなり、彼女の前でついに泣いてしまいますよ。
まさかまりが自分を好きだとは思ってない為、彼女の恋を応援しようとするあっこが残酷過ぎますね?。
まりの我慢は限界を迎え、溢れ出た想いはあっこ自身へと流れ込んでしまいます。
あっこを押し倒してキスするまりが切な過ぎる・・・（ﾉ∀｀）
泪を一粒垂らし、やっぱり叶う訳が無いと彼女の前を後にするまりでした。
残されたあっこの方もまりの気持ちに気付いて顔を真っ赤にしてましたよ。
オマケでコミックハイの同人誌に掲載された話が3つ収録されてます。
5股中の杉さんがドS極まりないな?（＾＾；
あとなるちゃん先生をエロ同人誌のネタにするたまみんも酷いｗｗｗ
他にはまりとあっこが「うる星やつら」のコスプレをする話なんかも。
あたるのコスプレをしたまりがラムちゃんのコスプレをしたあっこにホッペチューされてましたよ♪
そしてそれを写真撮る森永みるく先生の姿が描かれていましたｗ
ココから第3巻が出るまでは相当長かったですね（＾＾；
百合な日々の雨傘さんが言うとおりのレイニー止めで非常にヤキモキさせられました。
あっこを想って何度も涙を流すまりが切な過ぎて読むのが辛かったです。
でも構成が凄く面白いのでページを捲る手が止まらないんですよね?。
まりに彼氏が出来た時はどうなる事かと思いましたが、逆にあっこへの想いを深める結果になってて見所ある展開の連続でしたよ。
ってか毎巻次への引きがとてつもなく衝撃的なんですよね。
1巻でまりがあっこにキスし、2巻でまたキスしですから。
しかも同じキスでも状況が全く違う為この後どうなるかが気になって気になって仕方なかったです。
3巻ではさらに凄い事になりますし（＾＾；
百合漫画は同性を好きになる事への葛藤と恋が実らない事への不満、相手が男を好きになるかもしれない事への不安と自分の気持ちを分かって貰えない事への悲しみ・辛さが切なく、そのシリアスさが物語の面白さを決定づける要素になります。
私は結構多くの百合漫画を読んで来た方だと思いますが、これ程切ない女の子同士の恋を見た事ありませんよ。
次巻ではそれがあっこにも及び、さらに切なさを増幅させてその分感動的なラストを盛り上げる訳です。
今はレイニー止めになる事もないので即座に3巻が読めて良いですねｗ
まだ読んでない人は是非とも他の感想をどうぞ↓
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