既刊本レビュー。
今回はガンガンJOKER連載中の藤原ここあ「妖狐×僕SS」第2巻の感想です。
アニメも1巻分を消化しましたが思った以上にペースがゆっくりですね。
1クールだとすると残り8話しかないので第1章全部の話をやるのは難しいかな〜?
せめて重要な回だけでも跳ばさないで欲しいですが(^^;
あとアニメは原作にはないサービスシーンがあるので良いですね♪
感想は続きからどうぞ。
凛々蝶とカルタの百合百合なシーンが微笑ましいな〜(*´∀`*)
性格が性格の為余りクラスに馴染めてない凛々蝶ですが、それ以上にカルタが奇想天外過ぎてクラスで浮きまくってる模様w
凛々蝶も思わず心配してしまうほど周りから後ろ指刺されまくるカルタですが本人は至って気にしてない様子です。
しかしそうはいかないのはカルタを好きな渡狸で、彼女の悪口を言った男子に片っ端から喧嘩売っては怪我するから困り者ですね。
残夏によると妖怪の先祖返りは妖怪としての特性だけでなく始祖の容姿や性格をも受け継いでおり、さらには記憶や他者との関係性までも全く同じ事が多々あるそうな。
両親のDNAすらほとんど受け継いでない先祖返りは始祖と同じ名前を付けられて特別視される為必然と孤独になり、その為先祖返り達は自然に身を寄せ合って暮らすようになるんだとか。
だからこそ渡狸とカルタは強い絆で結ばれていると残夏は言い、凛々蝶にももっと他人と関わった方が良いとアドバイスします。
そんな時、学校に妖怪が現れて凛々蝶と渡狸が戦う事に。
油断した所を吹き飛ばされて窓から落ちそうになる二人をカルタががしゃどくろになって助けてあげます。
そのせいで三人とも学校の噂の的になってしまいますが、お陰で三人の絆はより深く強いものになったようです。
その後は如何にも仕方なさそうにカルタ達とお昼御飯を一緒に食べようとする凛々蝶の姿が見れますよ(^^;
相変わらず甲斐甲斐しく世話を焼いてくれる双熾に感謝する凛々蝶ですが、自分は双熾の事について余りよく知らないと気付きます。
もっと双熾と仲良くなりたいと思い、得意のコーヒーを淹れて御馳走しようと考える凛々蝶です。
しかし夜遅くにコーヒーのフィルターを買いに行こうとしたのを双熾に咎められてしまいます。
ただでさえ先祖返りは妖怪に狙われやすいうえ、最近凛々蝶にはストーカーと見られる男からのメールが届いてると知ったからです。
凛々蝶に万が一の事があったら堪えられないと訴える双熾ですが、そうやって自分を蔑ろにして施しばかり与えようとする態度を不満に思いますよ。
凛々蝶としてはもっと双熾と対等な関係になりたいようですね。
お互いを大切に想い合うが故の凛々蝶と双熾の擦れ違いが初々しいです。
そんな二人の間に今回割って入るのはカルタの主人・青鬼院蜻蛉です。
蜻蛉は言動がかなりアレな男で、全ての人や物をSとMに分ける事が出来ると言います(^^;
また蜻蛉は双熾の前の主人であり、なんと凛々蝶の婚約者というから驚きですよ。
普段凛々蝶以外の人間に対して温厚な双熾も蜻蛉の顔を見た途端怪訝な顔を浮かべるから何やら訳ありの様子です。
蜻蛉は残夏の幼馴染でもありますが、渡狸にとっては昔散々イジメられた人物なのでトラウマになってる模様(^^;
蜻蛉の顔を見た途端絶叫して絶望的な表情を浮かべてましたw
蜻蛉に首輪付きメイドコスプレさせられるカルタが可愛いですね♪
蜻蛉の目的はどうやら凛々蝶の婚約を進める為の様子。
親同士が勝手に決めた話なので凛々蝶は乗り気ではありませんが、強引で人の話を聞かない蜻蛉に振り回されて一緒に食事する破目になってしまいます。
それにしても蜻蛉のセリフがいちいちぶっ飛んでて笑えるwww
ありとあらゆるものをSMに見立てるもんだから凛々蝶も気疲れしてましたよ(^^;
妖館に帰った後凛々蝶はコーヒーを淹れる約束を守れなかった事を謝ろうと双熾の部屋を訪ねます。
しかし双熾に蜻蛉との関係を激しく嫉妬されてしまい、例え凛々蝶が他の男を好きになろうと自分は一生下僕だと半ば脅迫のように告げられるからショックを受ける凛々蝶です。
自分は双熾を一番に想ってるのに信じて貰えなかったのが悲しかったんでしょうね。
そこで初めて凛々蝶は双熾に対する恋心に気付きます。
双熾の蜻蛉に対する不満は嫉妬心だけではないようで、蜻蛉が自分の秘密を凛々蝶にバラしやしないか不安もあった様子。
凛々蝶に付いてる嘘をバラさないで欲しいと頼む双熾ですが蜻蛉がそれを断った為、ならば力づくでも言う事聞かせようと珍しく感情を剥き出しにして勝負を挑むからよっぽどの事なんでしょうね。
ちなみに蜻蛉は凛々蝶と同じく鬼の先祖返りです。
結果は双熾の勝ちでしたがそこを凛々蝶に見つかってしまい、どうせバラされるなら自分からの方がマシと思い、彼女にこれまで大きな嘘をついていた事を明かす双熾です。
通常の先祖返りは始祖の再来として祀るように大切にされますが、双熾のように邪悪な妖怪が先祖返りの場合は自由を奪われ軟禁される事も少なくない模様。
生まれながらにして自由というものを知らなかった双熾は“それ”を手に入れる為に、手っ取り早く自分のイケメンスキルを使って身近な女性を籠絡して来たと分かります。
権力を持つ女性と関係を持つ事で、その女性のペットとなる事で“自由”を手にして来た双熾ですが、それによりいつしか己の感情というものを失ってしまった事が回想から分かります。
ただひたすら相手の表情を読んで気に入られるよう務める事に専念したが故に起こった弊害ですが、双熾自身は心の自由よりも経済的な自由を欲していた事から気にも留めてなかったようです。
そんな時知り合ったのが蜻蛉の母・菖蒲で、彼女に引き取られて蜻蛉のSSになった双熾。
それがどう凛々蝶への嘘に繋がるかというと、実は凛々蝶が幼い頃からずっと蜻蛉に宛てていた手紙の返事を書いていたのは双熾だったという事でした。
初めは仕事として返事を書いていた双熾ですが、理想の婚約者を演じて書いていたせいで次第に自分がその人物と錯覚するようになってしまった模様。
感傷的な手紙の主に次第に感化されて行き、かりそめながらも確かな感情が自分の胸の中に宿って行ったようです。
さらに大きな変化が訪れたのは実際その手紙の主を見た時の事。
他人に対し悪態を付く凛々蝶が余りにも手紙の文面から滲み出る純粋な心を持つ少女とはかけ離れていた事に激しく落胆したそうです。
そもそもまさか自分が文通していた相手が12歳の幼女とは思いもしなかった事でしょう(^^;
ところが実際は凛々蝶は自分が想い描いていた通りの純真な女の子で、自分と同じく辛い生い立ちながらも感情を失わずずっと苦しんでいる事に双熾は強い哀しみを感じたそうな。
彼女の本心を理解出来るのは自分だけだと思うようになった双熾はある日自分の過去を彼女に宛てて手紙に書きます。
すると凛々蝶はその事をとても哀しんでくれ、打ち明けてくれた事に感謝し、双熾の本当の心に気付いてくれました。
それは双熾にとって生まれて初めて本当の自分を見てくれた事であり、何よりも感激する事だったのでしょう。
だからこそ双熾は凛々蝶の傍で仕えたいと、彼女のSSになる為に妖館に来たと判明します。
双熾がどうしてあれ程までに凛々蝶を想うのか納得が行く理由でしたね。
凛々蝶に嫌われるのが怖くて本当の事が言えなかった双熾。
しかしなんと凛々蝶は文通していた人物が蜻蛉本人ではないと気付いていたようです。
いくら凛々蝶でもさすがに繊細な文面を書く手紙の主が変態ドS野郎の蜻蛉ではないと見抜いていたようですね(^^;
それを聞いて蜻蛉は凛々蝶を連れ出して実に詰まらなさそうに真実を述べます。
実は蜻蛉が双熾に代筆をさせていたのは単に字が下手なのを婚約者に知られたくなかったからの様子。
ずっと悪いと思っていたようですが、いつの間にか婚約者が自分のSSと勝手に仲良くなったのを見て後悔し、嫉妬心から意地悪していたと分かります。
見た目はアレでも、親が決めた話でも蜻蛉は蜻蛉なりに本気で凛々蝶を想っていたようですね。
これ以上二人の仲を引き裂く事は出来ないと悟り、ひっそりと妖館を後にする蜻蛉でした。
双熾が手紙の主だと分かり、全てを理解した凛々蝶は大いに喜んで彼の許へ向かいます。
双熾も手紙の主が自分だと気付いてくれた凛々蝶を嬉しく思い、熱く抱擁して伝えられなかった気持ちをぶつけてました。
もう完全に相思相愛ですね〜♪
次巻からはこれでもかってくらいラブラブな二人の様子を拝めますよ。
巻末の番外編がまた面白い!
特に野ばらのメニアックネタが男のツボを的確に捉えていてウケますねwww
カルタの裸Yシャツや凛々蝶の水着サービスなんかありました♪
他にはあまり意味のない特技ネタや皆で箱の中身を当てるゲームなんかの話も。
こういう何気ない日常の面白話もアニメで見てみたいですね。
如何せん尺が足らんから難しいか・・・。
誰からも本気で愛されなかった男女がちょっとした切っ掛けでお互いを想い合うようになるというのが凄く切なくて感動的でした。
懺悔が言ったように不遇な扱いを受ける先祖返り達が惹かれ合うのは自然な事なのかもしれませんね。
少なくとも凛々蝶は双熾のお陰で、双熾は凛々蝶のお陰で救われた訳です。
こんなので好きにならない方が嘘でしょう。
蜻蛉も良いライバルキャラだったと思いますよ(^^;
凛々蝶と双熾には幸せになって欲しいと思いますが、この後の展開がアレだからなぁ・・・。
アニメでも出来る限り丁寧な描写を心掛けて欲しいです。
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