ヤングジャンプ連載中のマドカマチコ「乙女のホゾシタ」第1巻の感想です。
帯に森田まさのり先生の推薦文が描かれてますが、この漫画は面白いだけでなく実にタメになります。
いわゆる性教育系漫画なんですが、子供向けのないつぼとは違ってリアルな高校生の性の問題を取り上げているのです。
それを破天荒な教師とヒロインの女子高生を中心にしたストーリーで解り易く描いているので面白いですよ。
感想は続きからどうぞ。
本作で描かれる女子高生はリアルさを追求しており、最初から彼氏とセックル済みだったりとヤリたい盛りな年頃の女の子も登場します。
もちろん男子もね。
ヒロインの南田真央は未経験ですが、友達の中にはそういう子も居るようで彼女のエッチ体験に興味津々な様子を見せてました。
そこに突如口を挟んだのは新任養護教諭の臍下熊太郎。
見た目のワイルドさもさながら女子トイレを平然と利用するという破天荒な教師です(^^;
それだけならただの変な男ですが、真央の友人に対して的確な性のアドバイスをする所が彼の面白い部分なんですよね。
よく生理中は子供が出来ないと言われてますが、その理由と間違いである事を分かり易く説明してくれますよ。
「精子って最大7日も生きてるのか?」と素直に感心してしまいました。
この事からも分かる通り、熊太郎(通称:熊)は婦人科医師の免許も持っているのです。
元々は校長の勘違いにより転任する事になった熊ですが、彼の魅力的な所は生徒の身体の事を本当に考えているという事ですね。
生徒がタバコを吸ってれば普通の教師なら問題児扱いしますが、熊の場合は単純に身体に悪いからと心配して止めさせる所がさり気無くて実に格好良いです。
時には生徒をかばって自分が悪者になったり、しかし生徒が自分の身体を蔑ろにした場合は厳しく叱りつける所が熱血教師らしくて好感を持てます。
下品な言葉を連発しても悪気は一切なく、大抵が生徒の事を考えての発言だからまた憎めないんですよね。
そんなこんなで熊先生と出逢った真央は興味を抱いて徐々に親しくなって行きますよ。
真央のオ○ニーシーン「高校生になればオ○ニーくらい普通」と某女子高生エロゲ声優が行ってたような気がしますが、多分に漏れず真央もしてるようですねw
そんなある日、熊に言われて(騙されて)自分の性器を確認してみた真央はオ××コがなんか変な事になってると気付きます。
心配になった真央はそれとなく熊に相談してみますが、口だけではやはり分かり辛いという事で触診される破目になりますよ。
仮にも高校の教師が女子高生のオ××コ触るとか問題あり過ぎwwwwwwwwww
熊の方は医者として何度も見てるので慣れていますが、処女の真央にとっては初めての経験ですのでさすがに変な気分になってしまったようです
結局原因は単純にオ○ニーし過ぎてちょっと腫れてただけでしたが、真央にしてみればオ○ニーしてる事を知られてしまい恥ずかしさの余り逃げ出してしまいますよ。
真央は結構暴力的でツッコミの際に熊を蹴ったり殴ったりする事も多々あります(^^;
その後屋上に逃げた真央が転落しそうになって熊が助ける展開になりますが、このシーンも熊が生徒の命を第一に考えてる事が分かって凄く格好良いです。
ちなみに真央のお尻にはホクロがあり、それを巡ってまた一騒動ありますよ。
高校生カップルなんて所構わずセクロスしてるイメージがありますが、そういうカップルに付きものなのは性知識の乏しさによって発生するトラブルですね。
コンドームを付けないのは問題外ですが、コンドームをしてれば絶対に妊娠しないとも言い切れません。
さらにセックルと切っても切り離せないのが性病です。
性病は性交のみで感染するとは限らず、単純に傷口からバイ菌が入っただけで感染するケースもあります。
その事を知らないと恋人が性病になった時、「もしかして浮気したのでは?」と疑いを持つような事態にもなってしまいます。
正しい知識を身に付けないと安全で気持ちの良いエッチは出来ないという事を若いカップルは特に学ばなければいけません。
彼女の天野由香が性病に掛かったんじゃないかと心配した彼氏の重松は熊に相談します。
重松は由香が浮気したんじゃないかと疑ってるようですね。
それで熊が由香に話を聞く為近付くんですが、重松は「熊が浮気相手なので?」はと疑ってしまいますよ。
もちろんそんな事実は微塵もありませんが、この年頃の男子は一度思い込むと周りが見えなくなるもの。
真央の制止も無視して熊に食い掛かって行きます。
自分から相談しておいて身勝手というかなんというか(^^;
一方で熊は由香のオ××コを触診して異常の原因を調べます。
眉一つ変えず冷静に指を突っ込む熊に対して気持ち良さそうな顔をする由香がエロいですね
その結果、由香の性器異常の原因が膣内にコンドームが残っていた事だと分かって熊は激怒します。
ようするに全部重松のせいだった訳です。
自分のせいで彼女を苦しめたにも拘らず疑って一方的に怒っていた重松に対し熊は厳しく叱りつけますよ。
熊は教師ながらもヤリたい盛りの高校生カップルに一定の理解を持っていますが、女の子の身体を軽んじて蔑ろにする男は許せないようですね。
こういう本当に悪い事を判別出来る教師ってのは実に格好良いと思います。
そんな熊に真央も徐々に惹かれて行ってるようです。
学園モノといえば問題児以上に問題なのがその保護者というもの。
特に親がPTA役員ともなれば普通の教師なら生徒に手出し出来ないのが当たり前です。
しかし我らが臍下熊太郎先生はそんなモンスターペアレントにも果敢に立ち向かっていきますよ。
男子生徒の悪戯により保健体育の授業参観をする事になった熊は、授業に使うDVDをAVにすり替えられてしまいます。
こうして保護者の前でAV鑑賞という前代未聞の授業が繰り広げられますが、ココでも熊は冷静にAVを使って的確に正しいセックルと間違ったセックルを教えますよ。
例えばAV女優と素人女子高生では性感帯が異なるとか、顔射は目に入ると感染症の危険があるとか。
AVはあくまで性的欲求を満たす為の物であるのでそれがセクロスのスタンダードと思ってはいけないと男性は特に学ぶ必要がありますね。
こんな授業をすれば当然保護者の怒りを買いますが、その母親が性病に感染してる事を見つけ事は丸く治まりました。
その後、真央は痴漢に遭ってる友人・木下祥子を助ける為に熊に助太刀を頼みます。
しかしさすがの熊も警察の真似事は出来ないと断り、仕方ないので自分達で犯人を捕まえようとしますよ。
するとなんと真央の方が痴漢に遭ってしまう事態に陥ります。
しかも予想以上の恐怖に声を挙げられず、痴漢のなすがままに股間を弄られてしまう真央です。
その結果、最悪な事に真央は処女膜を破られてしまうのでした・・・。
後日、真央は熊にその事を相談します。
あくまで指で破られただけだから処女喪失にはならないと必死に説得する真央ですが、やはりそんな簡単に納得出来るものではありません。
泣くじゃくりながら走り去る真央の気持ちが痛いほど伝わって来ますよ・・・。
しかし真央のピンチはまだまだ続きます。
なんとその痴漢がまた真央を狙って背後に近付いて来たから大変です。
混雑する電車内では逃げ場もありません。
果たして真央はどうなるのか!?
という気になる所で次巻に続きます(^^;
破天荒ながらも熊の生徒の身体を第一に考える理念には感服しました。
どれだけ恥ずかしい事だろうと教える方が恥ずかしがってちゃ正しく教える事は出来ませんからね。
高校生の性事情に恐れる事なく突っ込んで行く熊先生が清々しくて格好良かったです。
そしてヒロインの真央がまさか処女膜を破かれるとは予想もしてませんでした(^^;
この時ばかりは熊の気遣いも彼女には届かなかったですね。
頭で理解出来ても心が納得出来ないでしょう。
でもきっとその心を救ってくれるのはやはり熊先生なんだと思います。
今から2巻が待ち遠しいですね。
それと描き下ろしのオマケ漫画のデフォルメ真央がまた可愛いんですよ♪
熊もそうですが、彼女もまた教師を平気で殴ったり蹴ったりとインパクトあるキャラでした。
今後は熊を好きになる展開になりそうなのでさらに面白くなりそうです。
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