百合姫Wildroseに掲載された南崎いく「Sweet Little Devil」の感想です。
南崎いくは漫画版クイブレも描いてますね。
これまで百合姫関連の雑誌やアンソロに描いた作品を集めた短編集になってます。
Wildroseが中心の為ほとんどのエピソードに女の子同士のエッチシーンが入ってるのが特徴ですよ♪
感想は続きからどうぞ。
周りには内緒で2つ年上の桜井里津子と付き合ってる高梨小夜。
小学生の頃の幼馴染みと高校で再会し、なんでも口説きまくってようやく堕としたそうな(^^;
既にエッチもしてる関係で二人きりになると所構わず里津子を愛撫しようとするエロ女子高生の小夜です♪
そんな盛り過ぎな小夜を冷静にツッコミ入れて静止するのが里津子の役目。
ヤキモチ焼きで子供っぽい直情的な小夜の良いお姉さんにもなってます。
でもエッチの時は基本的に小夜がネコで里津子がタチという立場逆転なのでエロいったらありません
小夜は中学時代に結構遊んでただけあってテクもかなり上手で里津子の敏感な部分を優しく激しく責めて喘がせてました。
小夜の執拗な愛撫に里津子はオ××コを洪水にして感じまくってましたよ♪
思春期の恋人達は気持ちがすれ違う事もしばしば。
卒業式を前にして後輩に人気のある里津子は制服のボタンを予約されたようで、そんなの私だって欲しいとヤキモチ焼いて喚く小夜です。
里津子としてはボタンなんかなくても自分の全身が小夜の物だと思ってるようで、それを聞いて小夜は自分が本当に愛されてる事を実感します。
小夜は卒業を機に里津子に別れを切り出されるんじゃないかと不安になってたようですね。
お互いの不安を拭う為に身体を重ねて愛を確認する小夜と里津子でした♪
夏には浴衣を着て里津子と花火大会に行く小夜ですが、そこで偶然中学の友達と再会します。
まさか里津子を「恋人」と紹介する訳にもいかず、思わず「幼馴染み」と言って誤魔化してしまいますよ。
その言葉に里津子よりも小夜自身が傷付いて落ち込んでました。
里津子は小夜が今は自分だけを本気で好きだと解ってる為平気なようで、早く大人になって里津子を心配させないようにしたいと強く願う小夜です。
落ち込んだ後は里津子の浴衣を着崩して花火の下でエッチするヤリたい盛りの小夜でした
美術部長の河村詠子と関係を持ってる奥井椎奈。
親友の菅原さつきには当然隠しており、彼女の前では平然とした顔でたわいもない会話をしてみせます。
そしてさつきが去った後に再びエッチの続きをしますよ♪
でも本当は椎奈が好きなのはさつきで、詠子もその事を知ってて弱みに付け込んでる模様。
さつきに好きな人が居るのを椎奈は気付いており、だからこそ詠子の要求を素直に受け入れてるようです。
というより詠子の愛撫をさつきだと思って届かない想いを紛らわせてるんでしょうね。
そして詠子も本当は本気な様子が見て取れます。
エッチはしてても決して両想いにはなれない椎奈と詠子の恋が切ないですね〜。
愛犬をお世話して貰ったのが切っ掛けでペットショップの月岡四季と付き合うようになった倉田亜澄。
歳の差8歳という事で価値観の違いも大きく、早く大人の関係になりたいと思う亜澄に対し、四季は亜澄を大人になるまで大事にしたいと考えてるようです。
未だキスだけという清い関係に亜澄は不安を感じており、もしかして同情で付き合ってるのではと心配して思わず四季に本当に自分の事が好きかどうか訊いてしまいます。
お風呂で裸になってお互い心を曝け出す事になり、そこで初めて四季も不安がってる事に気付く亜澄でした。
どうやら四季は亜澄が憧れで自分を好きになってるんじゃないかと臆病になって手を出せなかったようです。
不安だったのは四季も一緒と知り、自分が如何に好きかをアピールして彼女の心配を解消する亜澄です。
シャワーをバイブ代わりにオ××コに当てるのがエロいですね
お互いわだかまりが無くなった後は満足行くまでたっぷりエッチしてました♪
歳の差カップルらしい不安や悩みをテーマに描いた定番モノの百合恋が面白かったです。
高校の卒業式の日に初めて黒澤灯里と話した米村春。
卒業アルバムにメッセージを書いて貰うと、予想していたよりも親しみ易い人だと解り驚きます。
一年の頃から彼女を知っていた春はもっと早く話し掛けていられたらと、今更ながら少し後悔しますよ。
卒業後灯里は上京するそうで、携帯番号やメアドの交換すら出来ぬまま彼女と別れます。
もしかしたら友達になれたかもと戻れぬ時を悔やんでいると、彼女が残したメッセージを見てそれは違うと気付く春です。
3年間灯里が自分を想ってくれていた事を知った春は今からでも遅くないと、彼女の連絡先を友達に訊ねようとしてました。
灯里の最後の告白はちゃんと春に届いたようですね。
他には描き下ろしで小夜と里津子の後日談なんかがあります。
女の子同士のエッチありのラブストーリーが纏めて読めるのはまた乙なものですね♪
エロいながらも心理描写重視で女の子同士の心の悩みや不安が分かり易く表現されていたと思います。
同性カップルだからこその相手を思いやれる気遣いが美しく、男女の恋愛には無い神秘的な儚さが伺えました。
それでいて時に男女の恋愛よりも濃密で濃厚な情欲が激しくぶつかり合ってて卑猥でしたよ。
切ないながらもエロティックなガールズラブを堪能出来て見応えある一冊でした。
- 関連記事
-
コメント