ガンガンJOKER連載中の藤原ここあ「妖狐×僕SS」第8巻の感想です。
今巻で第二章もラストとなり、残すは最終章のみとなります。
犬神命の暗躍を止めようとする内に千年桜の秘められた力を知る事になる凛々蝶達。
今を犠牲にしてでも辛い過去を変えようと最後の希望を託す彼女達の悲痛な決意が描かれています。
感想は続きからどうぞ。
クロエちゃん、殺されてなかった件(^^;
渡狸の記憶から犬神が暗躍してる事を知った残夏は皆を連れて思紋の屋敷へ向かいます。
しかしそこには犬神に操られたクロエが待っており、皆に襲い掛かって来るから大変です。
それを凛々蝶が足止めを買って出て皆を先に行かせますが、クロエの戦闘能力の高さに完敗して大ピンチに陥ってしまいますよ。
するとそこを双熾が間一髪助けに入って凛々蝶を守ります。
双熾が来てくれた事に凛々蝶は感激するものの、自分からフッた立場もあって素直に甘えられません。
それに対し双熾は未だ過去の自分に執着する凛々蝶に苛立ち、思わず前世の自分が如何に汚い男だったか、凛々蝶と出逢う以前に多くの女性を籠絡して騙していた事を暴露するから残酷です。
しかし凛々蝶はそれを聞いてようやく前世の双熾が隠していた心の闇を理解出来た模様。
そんな生い立ちがあったからこそ自分に負い目を感じて己を乏しい人間と呼んだのだろうと、初めて双熾の本心を知る事が出来た凛々蝶です。
同時に今の双熾も同じなんだと、生まれ変わって違う生き方をしても“御狐神双熾”という人物は変わらないと気付いてました。
もう少し早く凛々蝶がその事に気付いてれば今の双熾を受け入れる事が出来たんでしょうけどね~。
今の双熾に凛々蝶が抱いてる想いは愛情よりも感謝が強いのでしょう。
一言お礼を言おうとする凛々蝶ですが、そこを再びクロエに襲われ致命傷を負ってしまうから大変です。
一方で千年桜の下に居る思紋の所へ向かう連勝達。
そこで千年桜の正体を知り、それが悠久の時を生きる植物の妖怪で時間を遡る能力がある事を教えられます。
犬神はどうやらその能力で過去に戻り、23年前で再び百鬼夜行を起こす計画な模様。
皆も後を追おうとしますが、その代償として不老不死になってしまうというから困惑してしまいます。
また過去へ戻ったら未来が変わってしまい、自分達が消えてしまうかもしれないと分かって皆戸惑ってる様子でした。
それでも犬神を止めなくてはと皆次々と自分が行くと言い出すから困り者です。
そんな中で蜻蛉が隙を突いて一人過去へ跳ぼうとしますよ。
でもそれをカルタが涙ながらに止めて行かないで欲しいと訴えます。
皆で幸せに歳を取るという、前世で果たせなかった願いをまた叶えられないなんてカルタには耐えられなかったのでしょうね。
すると泣きじゃくるカルタを助けようと思った渡狸が別の方法を思いつきます。
それは前世の自分に手紙を書いて送るというものでした。
いわば「逆タイムカプセル」とも言えるその方法は、前世で自分達が生まれ変わった自分へ手紙を書いた時とリンクするようなアイディアだったから皆驚きますよ。
あの時皆でタイムカプセルを埋めたのはきっとこの時の為だったのだろうと、渡狸の考えに賛同し前世の自分宛てに手紙を書く事にするカルタ達です。
例え自分達が消える事になろうとも、皆前世の自分を救ってやりたいと思ったのかもしれませんね。
病院で目が覚めた凛々蝶は改めて自分が愛してるのは前世の双熾だと今の双熾に告げます。
しかし今の双熾のお陰で今の自分は救われたのだと、誰よりも特別に想ってる事を告白して感謝の気持ちを述べる凛々蝶です。
前世の双熾の忘れ形見とも呼べる今の双熾に凛々蝶は彼とは違う気持ちで惹かれていたのでしょう。
凛々蝶の気持ちを知って双熾は満足し、前世の双熾を救う為に手紙を書く事にします。
そして皆が書いた手紙は無事前世の自分達へ届く事になるのでした。
第二章はここで終わりとなり第三章(最終章)は再び23年前、皆でタイムカプセルを埋めた第9話から改めて始まるようです。
後半に収録されているのはインタールード、いわゆる幕間劇です。
まずは夏のある日に皆で肝試しをする事になります。
交替で脅かし役と脅かされ役をし、ペアを決めて順路を回るという内容です。
凛々蝶は貞子役で脅かそうとしてましたが、双熾には抱き付かれて全く怖がられず仕舞いだからウンザリしてました(^^;
また凛々蝶が回った時は双熾が配役を利用して彼女の全身を触りまくって大興奮していたから酷いものですwww
渡狸は野ばらとペアで回った際、女の子に変化して欲しいと言われて渋々グラビアアイドルに変化する事になります。
水着の巨乳アイドルというセクシーな格好ではありますが、野ばらに言わせると女体のクオリティーがなってないそうでダメだししまくってました(^^;
ちなみにカルタにも変化してみた所完璧とお褒めの言葉を授かり、いつも良く見てるだけあると言われて恥ずかしがる渡狸が面白かったです。
次はカルタの食事の量が急に減って皆で理由を推理するお話。
誰よりも大喰らいな彼女の事だからよっぽどの理由があるのだろうと、凛々蝶達の証言を基に残夏探偵が犯人捜しを始めます。
ちなみに野ばらの証言ではこの前三人で買い物に行った際、カルタのおっぱいが大き過ぎて服が入らなかったのが原因だろうとの事でした
カルタのブラチラに鼻血を出してメニアックする野ばらが相変わらずの変態ですねwww
推理の末に残夏が出した答えはなんと渡狸が犯人という結論でした。
なんでも女子のプールの授業を覗いていた男子の発言に曖昧に答えたせいで、渡狸がスレンダー派だと思われたのではないかという話です。
それはそれとして凛々蝶の発展途上なスク水姿が良いですね(*´∀`*)
自分のせいでカルタが無理なダイエットしてるんじゃないかと思った渡狸は今のままの方が良いと彼女に訴え、思わず好きだと告白しそうになります。
しかし全部勘違いで自室で別に食事を取っていただけと分かり、全て残夏の勝手な推測と知ってガックリ落ち込む渡狸でしたw
てっきりまた悲劇的な結末を繰り返すのかと思いきや、まさかここで再び前世に逆戻りするとは思いませんでしたね。
未来の凛々蝶達がどんな手紙を書いたのか、それにより過去の凛々蝶達にどういう変化が訪れるのか続きが非常に気になります。
犬神命の目的も未だ謎のままですし、伏線回収しながらもまだまだ分からない事だらけの第二章だったと思います。
重要なのは凛々蝶の気持ちが生まれ変わっても変わらないものだと分かった事で、結局は過去を変えない限り彼女の心は救われないのでしょうね。
それにより未来が変わってしまったとしても、来世の双熾はそれで凛々蝶が幸せになれれば満足なのかもしれません。
果たして凛々蝶と双熾に幸せな結末は訪れるのか、最終章が描かれるのをじっくりと楽しみに待とうと思います。
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