第二部開幕！いずなVS凶悪犯罪者！グランドジャンプ連載中の真倉翔×岡野剛「霊媒師いずな Ascension」第1巻の感想です。
大人気ぬ〜べ〜スピンオフ漫画がタイトルを改めて第二部スタートとなりました。
「ascension」とは「上昇、昇天」という意味です。
内容は基本的に第一部と同じ構成の一話完結の読み切りスタイルで設定・ストーリー展開なども変更はありません。
その分前作からの人気キャラが多数登場しますし、前作では決着のつかなかった敵との対決などもあるので見所満載ですよ。
もちろんアダルトなサービスシーンも多々あるので期待が持てます♪
感想は続きからどうぞ。
第3話の見開きはカラーページそのままで巻頭に収録されています。
フルカラーで見るいずなの裸がまたセクシーですね
第一部までのあらすじや登場人物紹介も載ってるので第二部から読み始めようとしてる人にも分かり易い仕様になってるのが良いと思います。
まず最初の話は原点に返って現代社会に疲れたあるサラリーマンが巻き込まれた事件について。
IT企業でSEの仕事をしてる35歳独身のしがない男が昔を懐かしんでると不思議なお店に迷い込み、そこで学生時代に戻って青春をもう一度やり直す事になります。
可愛いクラスメイトと初体験する高校生活なんて全ての男の憧れと言えるかもしれませんね
しかしそれは当然妖怪の仕業によるもので男は生気を奪われ段々とやつれていき命に係わるからいずなは見過ごせません。
現実逃避して美化された思い出に溺れる男に本当の過去を見せてあげ、実際にはこんな理想的な学生時代ではなく勉強やら失恋やら受験やら辛い思い出もたくさんあった事を思い出させますよ。
大人になると昔は良かったと思い出を美しく修正しがちですが、良かった事ばかりではなく悪かった事も必ずある筈ですからね。
大切なのは今を前向きに生きる事だと自分より一回り以上年上の男に教えるいずなが格好良かったです。
いずなが面倒見てる女子中学生のリンは母親に捨てられた可愛そうな女の子。
元々霊力が強かった為、しばらくいずなの師匠であるオババの許で修行していたようです。
帰って来て早々にいずなの仕事を手伝う事になりますが、それが母親に取り憑いた娘の霊を払うものだったからリンには酷ですね。
彼女は交通事故で夫と娘が死んでしまい、自分だけ生き残った罪悪感から娘の魂を地縛霊にしてしまった模様。
悪霊と化した娘に命を狙われており、いずなは供養と称して娘の霊を強制成仏させようとしますが、それにリンが待ったをかけて自分に任せて欲しいとお願いしますよ。
リンは自分と同じように母親を憎む娘の霊の心情を察して彼女の気持ちを聞いてあげようと思った様子。
母親が自分や父親を忘れて再婚してるのを彼女が憎んでると知り、自分も父親が死んでから酒に入り浸って暴力を振るうようになった母親が嫌いだったと話してあげます。
それ故に彼女の気持ちも分かり、本当は母親が大好きで愛して貰えなくなった寂しさから反抗してると見抜くリンです。
どんなに酷い仕打ちを受けても子供は親を心の底から憎めないというリンの切実な想いが悲しいですね・・・。
母親が今も自分を忘れずに愛していると知って彼女は成仏し、いずなの力を借りる事なく見事除霊を完了させたリンの成長が伺えました。
ある日いずなの前に現れたのは年甲斐もなく女遊びに現を抜かす老人。
初めはセクハラされて怒っていたいずなですが、彼が妖怪に取り憑かれてると知ってそれを祓えば元の真面目な性格に戻るだろうと除霊を試みます。
でも老人に近付く度にセクハラを受けてしまい、おま○こをぐりぐりされたり胸にバイブを突っ込まれたりと散々な目に遭ってしまうから悲惨ですよ（＾＾；
セクハラ対策までに鋼鉄製のパンツまで穿いて頑張るいずなが勇ましいですね。
なんとか妖怪を追い払う事は出来たものの、その後老人が癌に侵されて余命僅かと知って驚きます。
しかも老人の人生が苦難の連続で何の楽しみも無く最期を迎えようとしていたと知り、せめて死ぬ前の目いっぱい女遊びを満喫しようとしていた彼の楽しみを奪ってしまい後悔するいずなです。
でも老人は最後の最後で自分の苦労を理解してくれた女性と出逢えた事に感謝し、満足そうにいずなの腕の中で息を引き取りました・・・。
誰もが皆幸せな人生を歩む事が出来るとは限らないだけに、人と人との出逢いは尊くて掛け替えのないものだと思える切ないお話でしたよ。
以前何度かいずなと関わった新井刑事が今回から捜査第一課に移動になり、凶悪な殺人事件を捜査するようになります。
というのもいずなの心霊捜査を本格的に警察に導入したいそうで、そのパイプ役として任される事になったようです。
犯罪捜査に霊能力がどれくらい有効なのか試してみる価値ありといずなも協力する事になり、順調に殺人犯の手掛かりを掴んでいきます。
しかしあと一歩の所で新井刑事に止められ、最後の部分は科学的な捜査でやると言われるからいずなは反発して独自に犯人捜しを始めてしまいますよ。
まぁ確かに霊能力で犯人捜し当てても裁判で立証出来ないだろうから仕方ないんでしょうけどね。
いくら優れた霊能力者であるとはいえ、いずなはまだ未成年ですから精神的に大人になる事は難しいようです。
そのせいで事件に深く突っ込み過ぎてしまい、犯人に不意を突かれて殺されそうになり大ピンチに陥ってしまいます。
そこを運良く新井刑事に助けられますが、改めて自分が非力な少女だと気付いて反省するいずなでした。
死にそうな目に遭ったうえ新井にお漏らしした所を見られてしまういずなが悲惨ですねｗ
パンチラ喫茶まぢか・ドギカｗｗｗｗｗこれは酷いｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
QBっぽいぬいぐるみが余計うさんくささを際立たせてますね（＾＾；
店名から分かる通りパンツを間近で見せるサービスのある風俗店のようでそこで働く女の子・ちこりが主役のお話です。
コスプレ魔法少女のパンチラサービス満載ある日店にあからさまに怪しげな人物がやって来てパンツを見せるよう要求されるちこりですが、お金の為なら例え相手が妖怪であろうと構わないと言わんばかりにパンチラを振り撒きます。
そこをすぐにいずなに忠告され、このままだと危険だと言われてしまうものの気にも留めず、大金を稼ぐ為に身体を張ってサービスするから困り者です。
それにしてもサービス名が酷過ぎるなｗｗｗ
基本的にパンチラのみでお触り無しな所がまだ健全な方と言えるかもしれませんが（＾＾；
一緒にお店で働かないかとちこりに誘われてM字開脚パンチラしてる自分を想像して恥ずかしがるいずなが良いですね♪
現役女子高生のいずなならすぐにトップ指名貰えるでしょう（*´∀｀*）
妖怪でもお金さえ払ってくれれば大切なお客様と考えていたちこりですが早々上手い話はなく、徐々に要求がエスカレートして来て四六時中付け回されるから大変な事に。
パンツどころかおま○こまで見せろと言われてさすがに怖くなり、慌てていずなに電話して助けを求めてました。
コスプレ魔法少女のおっぱいもおま○こも丸見え裸を見せれば満足するだろうと服を脱いで全身余す所なく見せるちこりですが妖怪は満足しません。
この妖怪「狐者異（こわい）」は強欲な人間に取り憑く妖怪で、その真の目的は欲に塗れて汚れた人間の魂を喰らう事だといずなは言います。
除霊するには欲を捨てなければなりませんが、ちこりが頑なにお金に執着するから狐者異に胸を斬り裂かれて魂を抜かれそうになりますよ。
ところがちこりの魂は全く汚れておらず、風俗で稼いだお金も病気の妹の手術費に当てていたと判明するから驚きです。
妹の為に身体を張ってお金を稼ぐちこりの美しい心には悪い妖怪も叶わず浄化されてしまいました。
自分の為ではなく大切な人の為に働いて得たお金ならどれだけ稼いでも欲に塗れてなんていませんものね。
今巻登場する懐かしい妖怪はかの龍宮童子です。
ぬ〜べ〜の時はイケメンで力を使う度に不細工になっていきましたが、いずなではせんと君に髪を生やしたような井出達になってました（＾＾；
自分の成功は自分だけのものと誰にも感謝する事なかったある人気歌手が実は全部龍宮童子の力のお陰と分かり、しかもその代償として自分の母親がどんどん老化して死に掛けてると知ってショックを受けます。
幼い頃から母親が龍宮童子に自分の若さを対価に息子の幸せを願っていたという美しい家族愛が泣けますよ。
それを知った息子は母親の愛情に感謝し、自分の成功は他ならぬ母のお陰と考えを改めてました。
最後が第一部で何度もいずなを苦しめた呪殺師・千佳羅がまたもや彼女の前に立ちはだかります。
今度は学生時代いじめっ子を死に追いやったヤクザの男を呪い殺そうとしており、それを知ったいずなは成り行きから男を守る事になりますよ。
前回は守った男が再び犯罪を犯して捕まりショックの余り霊媒師を辞めようとまでしたいずなですが、今回はちゃんと男を改心させてみせると意気込みを見せます。
しかしそのヤクザの男は人を殺した事に対し罪の意識の欠片も感じておらず、悪事を楽しんで生きて来たと知るからさすがのいずなも嫌気が指してました。
殺人、強姦、恐喝、詐欺、傷害など罪を上げればキリがなく、さらにはいずなすらも隙あらばレイプしようとしてるから人間のクズも良い所ですね。
それでも人を呪い殺すなんて間違ってるといずなは諦めず男を改心させようとします。
すると彼が実は悪霊に取り憑かれてると分かり、そのせいで悪の心が消えないのだろうと考えるいずなです。
そこで除霊してみると案の定男は改心し、犯した罪を悔やんで泣き崩れたのを見て千佳羅も呪殺を諦めてくれました。
これで一件落着・・・と思いきやそうはいかず、男が自責の念から自殺してしまうからまたもや千佳羅にしてやられてしまいますよ。
自分が呪い殺した方がまだ楽に死ねたろうにと千佳羅に嫌味を言われて涙を流すいずなの悔しさが滲み出てますね。
新シリーズになっても以前と変わらない面白さで安心して見れましたね。
凶悪な妖怪だけでなく凶悪な犯罪者と闘ういずなが凛々しくて格好良かったです。
もっともかなり危険な目にも遭っていて殺人犯に首を絞められて泡を吹いたりヤクザにレイプされそうになったりと過激なシーンも多々あって衝撃的でしたよ。
悪霊や妖怪よりも悪人の方が恐ろしいと実感する第1巻だったと思います。
もちろんいつものように感動的で切ない話もいっぱいあって面白かったです。
エロサービスではパンチラ喫茶まぢか・ドギカで爆笑しましたね（＾＾；
お金の為に倫理を忘れて性的なサービスをする女性への忠告も含まれていた気がしました。
千佳羅や父の仇である駄業鬼など強力な敵との勝負の行方も気になりますね。
今後ともいずなの活躍に目が離せませんよ。
あと個人的には第二部ではもっともっとぬ〜べ〜キャラを出して欲しいですね。
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