なかよし連載中の上北ふたご「スマイルプリキュア!おはなしブック!まるごとスマイル!」の感想です。
いつもは7月に発売される漫画版プリキュア上巻ですが、今回は本編のネタバレにならないよう一月遅れての刊行となりました。
今期は追加戦士ありませんでしたからね。
表紙を見てわかる通り今巻は第7話のプリンセスフォーム回まで収録されています。
パワーアップしたハッピー達の凛々しい姿が実に格好良いですね~。
アニメとは一味違うコミカライズを余す所なく堪能出来る内容になっております。
でも残念ながらピースのあざといシーンは少なめです(^^;
感想は続きからどうぞ。
今回のプリキュアのテーマは「笑顔」と「ハッピーエンド」です。
主人公の星空みゆきは絵本とハッピーエンドが大好きな女の子という設定で、転校先の中学校でクラスメイトの日野あかね、黄瀬やよい、緑川なお、青木れいかと友達になります。
それから五人は伝説の戦士プリキュアに選ばれ、世界をバッドエンドへ導こうとするバッドエンド王国の幹部らと戦う事に。
みゆきはキュアハッピー、あかねはキュアサニー、やよいはキュアピース、なおはキュアマーチ、れいかはキュアビューティーに変身して力を合わせて強大な敵に立ち向かっていきます。
最初はおっかなびっくり戦っていたハッピーも、仲間の支えを勇気に変えて徐々に凛々しく逞しくなっていく様子が見て取れますよ。
みゆきに対するハッピーエンドへの拘りの深さは半端じゃなく、夢を叶える為にはどんな困難にも立ち向かっていく決意が実に素晴らしいです。
また常に前向きで辛い事があってもへこたれず良い方向に考えて自分への励みにする所が立派ですね。
そんな彼女だからこそあかね達も一緒に戦う事を決意してくれたのでしょう。
みゆきだけじゃなくあかねもやよいもなおもれいかも凄く魅力的な女の子なんですよね~。
性格も考え方も違うのにそれぞれがお互いの良い所を認め合って足りない所を補ってるのがとても美しい友情に感じます。
前作のスイプリは仲違いからどう仲直りするかが物語の重要な要素でしたが、今作では基本的に五人全員が仲良いんですよね。
でもそれは決して馴れ合いではなく五人とも仲間を大切に想う心あっての事で、それをみゆきが中心となって結束力を高めてるんだと思います。
ピンチの時には自ら楯になって仲間を守ろうとする所なんて熱血で格好良過ぎますよ。
その中でもサニーは特に熱い友情を見せてくれるから惚れ惚れしますね~♪
やっぱサニキは最高だな(*´∀`*)
漫画版のふしぎ図書館ではキャンディの兄・ポップが登場します。
隠れ身の術で皆の様子をこっそり覗いていたと分かり、あかねからあらぬ疑いを掛けられてしまうからウケますねw
また隠れているポップを一瞬で見破り枕を投げ付けるれいかがさすがでした(^^;
その後ポップはメルヘンランドの女王・ロイヤルクイーンの話をみゆき達に聞かせ 悪の皇帝ピエーロを倒し世界に平和をもたらす人物こそプリキュアだと解説します。
それを聞いてみゆき達は自分達の物語を必ずやハッピーエンドにしてみせると固く誓ってました。
それでも徐々に敵は強く手強くなって来、ハッピー達も段々と苦戦を強いられるようになってしまいます。
さらには必殺技が効かないアカンベェまで現れるから大変です。
すると皆のピンチにキャンディが覚醒し、新しい力を五人に与えるから驚きでした。
黄金色に輝くティアラがハッピー達の美しさをさらに際立たせてて良いデザインですね。
レインボーヒーリングを使えるようになって青っ鼻のアカンベェも倒せるようになり、キャンディとも絆を深めてより強く可愛く逞しくなるプリキュア達が格好良かったです。
みゆきの不幸回はアニメでは修学旅行でありましたね。
そうでなくてもアニメではキャンディと入れ替わったり小さくなったり透明になったりと結構不幸な目にも遭っていたりします(^^;
何かとコメディ回が多いスマプリですがみゆきが落ち込んでる姿というのはほとんど見た事ありませんね。
あるのはキャンディを浚われた時くらいでしょうか。
ちょっと不運な事があってもみゆきは自分を不幸だとは思わず常に前向きに考え、「笑う門には福来る」を地で行くその姿勢が凄く立派だと思いますよ。
人間嫌な事があると誰だって落ち込むものなのにいつも明るい笑顔を絶やさないみゆきはとても強い心を持ってるんだと思います。
そんなみゆきを見習ってあかね達も辛い時や苦しい時にこそ笑ってみようと考えを改めてました。
きっとみゆきは笑顔こそがハッピーエンドへの一番の近道と無意識に知ってるんでしょうね。
しかしそんなみゆき達の願いを嘲笑うかのように悪意は襲い掛かって来ます。
七夕の夜に皆で天の川を見ながら願いを馳せてるといつものように敵が現れ、それを倒してキュアデコルが全部揃い、これで皆の願いが叶うと思った次の瞬間、ジョーカーが横から掻っ攫ってキャンディとデコルを奪ってしまうから大変です。
キャンディを助けるにはバッドエンド王国へ乗り込まなくてはなりませんが、行けば二度と帰って来れないかもしれないと五人は悩みます。
アニメではここで初めてシリアス回が描かれ、これまでの明るく笑える話とは一線を画して暗く重い話なってましたね。
ここで表現したかったのは恐らく、一番の笑顔を取り戻す為には時に辛く厳しい道を行かなければならないという事だったのかもしれません。
例えどんな結末が待っていようともキャンディを見捨てる事なんて出来ないと、みゆき達は友達を助ける為に勇ましく敵の本拠地へ乗り込んでいきます。
ってかこういうのって普通シリーズ終盤に持って来るような展開だよな~(^^;
ジョーカー&三幹部と対峙したハッピー達は壮絶な戦いを繰り広げます。
アニメではOPになぞって戦うという凄く盛り上がる展開が白熱しましたね。
死力を尽くしてなんとかギリギリ勝つ事が出来、無事キャンディを救出する事が出来るハッピー達。
しかし女王さまの復活が間に合わず、一足先に皇帝ピエーロが復活してしまうから大変です。
星を破壊するほどバッドエンド砲をまともに喰らってしまったハッピー達は激しいダメージを受けて絶体絶命のピンチに陥りますよ。
そんな時に五人に力を与えてくれたのは他ならぬ皆の笑顔です。
大切な家族や友達の笑顔を思い出して絶対に諦めたくないと強く願うハッピー達に女王様が力を貸してくれます。
すると次の瞬間、ハッピー達は夜空を駆けるペガサスの力を身に纏い、プリンセスフォームへと大変身を遂げるから盛り上がる展開ですね~。
それにしてもビューティーの髪形が相変わらず凄過ぎるw
五人とも髪形がさらに豪華になってて見た目もかなり派手になってましたよ。
最後は見開きでレインボーバーストを放ちピエーロを退ける事に成功します。
これでめでたしめでたし、ハッピーエンドですね♪
でも前半でラスボス倒してしまって後半の盛り上がりを心配してしまうなぁ(^^;
まぁそこはスタッフの腕の見せ所という事でさらに大盛り上がりする展開を期待したい所です。
今回のテーマにも少なからず去年の震災が絡んでいます。
大きな不幸に襲われた人達に少しでも笑顔が戻るようにと願いを込めて作られた作品がこのスマプリです。
その為今作はほとんどが明るく楽しい話が多く、皆が笑える作りになってる所がスタッフの愛情の深さを表してますよ。
個人的にも今年のプリキュアは過去最高傑作だと思っており、前半はもう全話文句無しの素晴らしい出来栄えに弾満足しました。
後半も是非この調子で最後まで楽しい話を描いて欲しいです。
しかしピースのじゃんけん、全然勝てないんだが何故なんだろうか・・・。
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